ISBN:4088595661 コミック 里見 桂 集英社 2006/03/03 ¥530

最近読んでるのはこれ。

正体不明の東洋人が実現不可能のような依頼をうけ、実現してしまう。
報酬はスイス銀行の口座によろしく。

という、
ゴルゴ13にこれっぽっちも影響を受けていない
と思われる設定。
ただし、仕事内容は人殺しではなく、美術品等の贋作の作成。

主人公ゼロいわく、
「私は贋作はつくらない。私が作るものは本物だ。」
(電波な発言?)
どういうことかというと、どんなに精度の高い鑑定をしても本物と見分けがつかない
ということらしい。

基本的に1話完結ですでに50巻以上でている。

基本的なパターンは3つ
・善人が依頼した場合、人情話的結論に落ち着く
・悪人が依頼した場合、因果応報で最後に悪人は損する。(しないこともある)
・警察などがゼロを引っ掛けようとして、それを上回るゼロの立ち回りに「してやられた!」

いずれの場合も、ゼロは人智を超える正確さで何かを複製する。

また、腕がすごいだけかというと、そうでもない。
ゼロが人に陥れられて、はあ困った。などということはまず起きない。
ゼロはいわゆる完璧超人であり、これからおきるであろうすべてのことを
予測した上で行動しているのではないか?と思わせる。

このような話は面白いだろうか?と疑問をもつことであろう。

この漫画のすごいところは美術品に対する知識、芸術家の生涯など
について、毎回驚くほどの深い知識が披露されることである。

美術史などの勉強にも役立つかもしれない。(知らんけど)

個人的にはこの作画担当の人の絵も好き
(なんか、正統派という気がする)

ただ、長く話を続けていると、少しずつ設定がずれてくるのは否めない。

昔はゼロが純粋に技術のみで作品を再現する感じだったのだが、

最近では当時の作者の状況に身をおき、
「魂を感じる」ことにより
作品をもう一度作成する。

という雰囲気になっている。

なんというか、軽いイタコ。

それがさらに発展して
・美術品でなくても普通のものでも再現できる。
・同じ作品を再現することにより、当時の作者になりきり、
 当時作者が何を考えていたかがわかる。
となり、今は
・それにより、事件を起こした犯人(一般の人)が何ゆえその行動を起こしたかを解明する
ということになっている。

「物を作成(再現)することで、推理が可能」

なんというか、軽い名探偵。

ゼロがどこまでいくのかが大いに気になる。

コメント

ごじら
ごじら
2006年5月1日3:07

今日、話していたのはこんな奴です。
http://gozilog.blog48.fc2.com/blog-entry-13.html

ごじら
ごじら
2006年5月1日3:15

発売は2月⇒4月⇒初夏と延期されているらしい。

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