08月07日付 日刊スポーツの報道「田中康夫氏落選、長野知事選で3選ならず」へのコメント:

長野県知事選挙で田中康夫氏が落選したらしい。
おれは、結構田中氏の政治を評価していたのだが、
長野県民は今回、受け入れてくれなかった模様。

長野オリンピックなどの”つけ”で破産一直線だった県財政を
黒字化まで持っていった手腕は見事だと考えている。
(現在黒字の自治体は東京と長野だけらしい)

脱ダム路線で、無駄なダム(回文ではない)を作らない
という、いわゆる
・公共事業で土木を行い、雇用を確保
・そのため、財政が悪化
・出来上がるものはあまり県民の役に立たない。
のループから抜け出したのも見事。

であるにもかかわらず、古い体質の県議会は
新しい知事を受け入れず、陰湿な攻撃を続けていたらしい。

選挙で争点になったのは

告示直前の豪雨被害で災害対策を含めた公共工事への対応が争点に浮上した

ことだそうです。

豪雨災害の際、ダムを作っていればこんなに被害は出なかった
(人命も失われなかった)という指摘だったそうです。

何でこれが決め手になるのかよくわかりませんね。
金がない家庭で生活費を切り詰める必要が生じた場合
実際に事故が起こらないと役にたたない「生命保険」などを
解約するのは当然の選択肢でしょう。

ダムが保険になるのはわかりますが
それを作らないという選択肢をとった田中氏を攻めるのは
長野県の財政を省みない、非常に短絡的な判断
ではないでしょうか?

結果的に尊い人命が失われたとしても、
「残念ながら、現状の予算において、
公共で準備できるのはここまで」

という判断がなされてよいはず。

おそらく今後長野県は再び赤字財政
まっしぐらになるのでしょう。
ガラス張り知事室なども、無くなるんでしょうね。

昔ながらのゼネコンと癒着した政治に逆戻りと思われます。
本当に、何で長野県の人は田中氏を再選しなかったのかね?

改革がどんどん進んだ場合、既得権益がその分少なくなり
いままでは吸えていたうまい汁を吸えなくなるケースがあります。
とくに土木作業員などの場合、別の業種への転換を強いられ
長野の財政が上向きになったと聞かされたところで
面白くなかったかもしれません。
(それぐらい、やれば?というのが私の意見ですが)

「白河の 清きに魚も 住みかねて
 もとのにごりの 田沼恋しき」
ですか?

注:このたとえは、実際には的外れかもしれません。
田沼意次は、実は立派な改革者だったという説もあります。

http://www.page.sannet.ne.jp/tsekine/tanumanokaikaku.html

なんにせよ、腐った現状を打破するような知事は
何のしがらみも持たない立場でなければならず、
そのような立場の人が選挙で勝つには作家のように
別の職で有名になっていることが前提となります。

その上、知事として有能でなければいくら選挙で勝った
としても、改革を行うことはできません。
改革を行うにしても、何かを変えようとするとそれだけ
余計な仕事が増えることになるため、本当に体力、精神力がなければ知事の激務をこなすことはできません。

以上の点から、田中氏のような
人材は非常に貴重であったといえましょう。
今後このような人材が続くかどうかはかなり疑問です。

なんか、やっぱり日本はだめっぽいね。

コメント

ごじら
ごじら
2006年8月7日23:03

日本はだめっぽいね

ショッカー戦闘員
ショッカー戦闘員
2006年8月9日23:54

じゃあ、日本でかねためて、東南アジアにでも行くか

ごじら
ごじら
2006年8月16日2:00

その方が、金は余裕が出るらしいよ。

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