宮部みゆき:ソロモンの偽証
2018年3月4日 読書最近読む小説は「なろう小説」ばっかりであまりにも展開が安易なものが多く、読んでいて飽きがきていた。
久しぶりにまともな小説をよむか、と考え宮部みゆきのソロモンの偽証を選択。
全6巻、多いな。まあいいか。
以下、あらすじ込の感想なので注意
■第I部 事件
中学生の少年がクリスマスイブの日に死ぬ。
自殺なのか、他殺なのか。
登場する同級生達は多感な時期故にそれぞれ大なり小なり悩みを抱えており
事件に影響を受けながらも前に進もうと努力する。
学校側もなるべく生徒に悪影響が出ないよう配慮しながら対処を進める。
自殺で決着がつきそうになっていた事件だが
同級生の少女(イジメ被害者)が告発文を投函したことにより思わぬ方向に流れ始める。
また、マスゴミが出てきて安全地帯から批判的な取材をしたため
色々と複雑になり中学生達はさらに振り回されることになる。
→やっぱり人物をきちんと描写している小説は読み応えがあるね。
→病気の母親を持つ少年の葛藤の部分とか本当に共感できたよ
とおもって1,2巻を楽しく読んでいたのだが・・・
■第Ⅱ部 決意
3巻、4巻あたりでなんか違う、と感じてしまった。
色々と振り回された結果、主人公(なのかな?)の少女が発案者となり
中学生が事件に関して自分たちで調査して裁判(ごっこ)を行うと宣言。
→受験生の夏休みを潰して捜査および裁判をやるとか頭おかしい。
→警察の捜査結果を素直に受け入れられない理由がなんともスッキリしない。自分たちが警察よりうまくやれると思うのもよくわからん。
んで実際に調査を始めてみると
さらに微妙なのは
→中学生が調査し出した途端いろいろな情報が出てくること。
→中学生有能すぎ。
→中学生にしては色々頭が回りすぎだろ。と思われる判事、検事、弁護の面々。
どういう能力にせよ、一定のレベルに達するためには段階的な教育と訓練が欠かせないと思うのだがこの中学生たちは、そんな段階を踏まずに捜査や裁判での弁論をこともなげにこなしてみせる。末恐ろしい。
→その割に刑事の父や弁護士の先生から「この領域には絶対に踏み込むな」
と念を押されているにも関わらずわざわざその部分を知りたがるアホさ加減。
→しかも「その領域」の話は大体想像がツキそうなものなのになぜか勘が鈍く、根掘り葉掘り調べようとすると来たもんだ。
→また、中学生の娘にねだられたからと言って捜査情報を簡単に教えてしまう親の刑事もどうなんよ。と突っ込まずにはいられなかった。
→娘にねだられてもキツく叱るべきだろ。
4巻半ばで読むのが辛くなってきたので日記を書いている。
うん、3,4巻は面白く読めない。中学生に裁判は無理がある。
今のところ4巻を読書中なので感想はここまで。
謎というか仕掛けも現時点で見え見えな気がしてる。
(これが当たるかどうかは先を読んでみないとわからないけど)
おらの予想(外れていたら恥ずかしいけど)
1.電話ボックスでじいさんに見られたのは弁護人だろ、どうせ →あたり
2.学校に忍び込む窓は狭くてデブ子じゃ入れないって落ちだろ。→ハズレ
一旦ここまで。5,6巻を読んだら続きの感想を書く。
2018/03/05
4巻が面白くないのでなかなか先に進まない。
女の先生が入院した。
ストーカーまがいの女に攻撃された模様。
→危ないから近寄るなって探偵事務所に言われてたろ
→近寄るときは誰か別の人と一緒にいけとも言われてたろ
→なんでそんなに危機意識がないのか?時代が違うせいか?
→そもそも、犯罪を犯された時点で証拠持って警察に駆け込めよ
→で刑事、民事で告訴してがんじがらめにして弁護士を通してのみ接触するのがふつうだろ。何考えてんだ?
→検事役の中学生も今頃になってマスゴミにこの事実を漏らしたことを反省しとるし。(最初から「なんでそんな大事なこと勝手にマスゴミに教えるかな?」だったろ)。マスゴミはガン無視でOKなのに。
→色々腹たってきたからこれもついでに書くけど
→元校長、と女刑事は死んどけ。
→怪文書が出たときにお前らが速攻で差出人を問い詰めていたらデブ子死ぬ必要なかったやろ。
→いじめられた本人の心とかは自白させた後にフォローすればいいんだよ、警察の取調室にしょっぴいて脅してやればすぐに自白しただろ。あんなもの。
→それがいま嘘をこじらせてデブ子のせいにするまでひねくれとるやん。
→ここまできたら更生するのも難儀になってしまっとるやん。
どうにか4巻読み終わった。
2018/03/07
■第III部 法廷
5,6巻を読み終えた。
まあ全体としてみれば楽しく読めた。
※中学生は途中から「大学の法学部」に脳内変換した。
さもないと「バトルロワイヤルかよ」と突っ込みたくなるくらい
中学生が有能すぎて、耐えられない。
裁判の流れとか、結果はおぼろげな予想どおりだったので
特筆することはない。そういう推理小説でも無いみたいだし。
証人が出てきて色々と自分の立場で喋るのだが面白く読めるものとそうでないものに別れた。
面白かったもの
・不良仲間の橋田の証言
3人じゃなきゃ行動できない。(自分たちがダメなやつとわかっている)
被告人が重犯罪を1人で犯していたとしたらすぐわかったはず。
→こいつは素直に更生させてやりたかった、700万・・・
・自殺者の兄
弟は周りに対して自分が特別な人間だと見せるために演出していた云々。
実際に特別だったのかそうでなかったのかが曖昧になりドキッとした。
・放火犯の弁護士の人
放火犯のポリシー(人は殺さない)あたりの下り。
記憶力が写真記憶なみに優れているのはご都合主義すぎるけど。
結局自意識をこじらせた若造が自殺しただけの事件だった模様。
俺は性格的にこういう人間が理解できないので
「死にたいなら勝手に死ね」で終わりにしたくなる。
●その他
デブ子がトイレの窓を通れないのが裁判での決め手になるとふんだ
俺の予想は外れました。
作者は単に「デブは気のいいやつ」という印象操作をしたかっただけの模様。
まあ、「デブ子がトイレの窓を通れない」をキーポイントにしてしまうと
デブ子泣きっ面にハチ状態でかわいそうすぎるという話もある。
●よくわからなかったこと
・検事はなぜ「法定戦術」のようなことをしたのか?
純粋に真実が知りたくて裁判したんじゃないの?
自殺直前に自殺者を学校で見たという証言を曖昧なものにするために
目撃者の少女にものすごく意地悪な反対尋問してたけどあんなの必要なかったろ。
あのあと2学期が始まったら目撃者の少女にどういう顔して挨拶するんだよ。
と心配になった。
・探偵さん、中学生少女のお願いを聞いてタダで仕事する。
・女刑事、6日間の有給を連続で取得
→お前ら暇すぎ
・メンヘラストーカ女、関係ない学校の生徒に謝りに来る。
・空手家強すぎ、優しすぎ、まっすぐ過ぎ
同級生で空手が強くてかつ、「義を見てせざるは勇なきなり」
の精神の持ち主。もはや便利な舞台装置
こんなのが同級生にいるなら3人組にいじめられたやつとかカツアゲされたやつが
なんでこいつに助けを求めなかったの?
と思わずにはいられない。
面白かったがゆえに細かいとこが気になったとも言える。
さーて、また「なろう小説」に戻るかな。タダだし。
久しぶりにまともな小説をよむか、と考え宮部みゆきのソロモンの偽証を選択。
全6巻、多いな。まあいいか。
以下、あらすじ込の感想なので注意
■第I部 事件
中学生の少年がクリスマスイブの日に死ぬ。
自殺なのか、他殺なのか。
登場する同級生達は多感な時期故にそれぞれ大なり小なり悩みを抱えており
事件に影響を受けながらも前に進もうと努力する。
学校側もなるべく生徒に悪影響が出ないよう配慮しながら対処を進める。
自殺で決着がつきそうになっていた事件だが
同級生の少女(イジメ被害者)が告発文を投函したことにより思わぬ方向に流れ始める。
また、マスゴミが出てきて安全地帯から批判的な取材をしたため
色々と複雑になり中学生達はさらに振り回されることになる。
→やっぱり人物をきちんと描写している小説は読み応えがあるね。
→病気の母親を持つ少年の葛藤の部分とか本当に共感できたよ
とおもって1,2巻を楽しく読んでいたのだが・・・
■第Ⅱ部 決意
3巻、4巻あたりでなんか違う、と感じてしまった。
色々と振り回された結果、主人公(なのかな?)の少女が発案者となり
中学生が事件に関して自分たちで調査して裁判(ごっこ)を行うと宣言。
→受験生の夏休みを潰して捜査および裁判をやるとか頭おかしい。
→警察の捜査結果を素直に受け入れられない理由がなんともスッキリしない。自分たちが警察よりうまくやれると思うのもよくわからん。
んで実際に調査を始めてみると
さらに微妙なのは
→中学生が調査し出した途端いろいろな情報が出てくること。
→中学生有能すぎ。
→中学生にしては色々頭が回りすぎだろ。と思われる判事、検事、弁護の面々。
どういう能力にせよ、一定のレベルに達するためには段階的な教育と訓練が欠かせないと思うのだがこの中学生たちは、そんな段階を踏まずに捜査や裁判での弁論をこともなげにこなしてみせる。末恐ろしい。
→その割に刑事の父や弁護士の先生から「この領域には絶対に踏み込むな」
と念を押されているにも関わらずわざわざその部分を知りたがるアホさ加減。
→しかも「その領域」の話は大体想像がツキそうなものなのになぜか勘が鈍く、根掘り葉掘り調べようとすると来たもんだ。
→また、中学生の娘にねだられたからと言って捜査情報を簡単に教えてしまう親の刑事もどうなんよ。と突っ込まずにはいられなかった。
→娘にねだられてもキツく叱るべきだろ。
4巻半ばで読むのが辛くなってきたので日記を書いている。
うん、3,4巻は面白く読めない。中学生に裁判は無理がある。
今のところ4巻を読書中なので感想はここまで。
謎というか仕掛けも現時点で見え見えな気がしてる。
(これが当たるかどうかは先を読んでみないとわからないけど)
おらの予想(外れていたら恥ずかしいけど)
1.電話ボックスでじいさんに見られたのは弁護人だろ、どうせ →あたり
2.学校に忍び込む窓は狭くてデブ子じゃ入れないって落ちだろ。→ハズレ
一旦ここまで。5,6巻を読んだら続きの感想を書く。
2018/03/05
4巻が面白くないのでなかなか先に進まない。
女の先生が入院した。
ストーカーまがいの女に攻撃された模様。
→危ないから近寄るなって探偵事務所に言われてたろ
→近寄るときは誰か別の人と一緒にいけとも言われてたろ
→なんでそんなに危機意識がないのか?時代が違うせいか?
→そもそも、犯罪を犯された時点で証拠持って警察に駆け込めよ
→で刑事、民事で告訴してがんじがらめにして弁護士を通してのみ接触するのがふつうだろ。何考えてんだ?
→検事役の中学生も今頃になってマスゴミにこの事実を漏らしたことを反省しとるし。(最初から「なんでそんな大事なこと勝手にマスゴミに教えるかな?」だったろ)。マスゴミはガン無視でOKなのに。
→色々腹たってきたからこれもついでに書くけど
→元校長、と女刑事は死んどけ。
→怪文書が出たときにお前らが速攻で差出人を問い詰めていたらデブ子死ぬ必要なかったやろ。
→いじめられた本人の心とかは自白させた後にフォローすればいいんだよ、警察の取調室にしょっぴいて脅してやればすぐに自白しただろ。あんなもの。
→それがいま嘘をこじらせてデブ子のせいにするまでひねくれとるやん。
→ここまできたら更生するのも難儀になってしまっとるやん。
どうにか4巻読み終わった。
2018/03/07
■第III部 法廷
5,6巻を読み終えた。
まあ全体としてみれば楽しく読めた。
※中学生は途中から「大学の法学部」に脳内変換した。
さもないと「バトルロワイヤルかよ」と突っ込みたくなるくらい
中学生が有能すぎて、耐えられない。
裁判の流れとか、結果はおぼろげな予想どおりだったので
特筆することはない。そういう推理小説でも無いみたいだし。
証人が出てきて色々と自分の立場で喋るのだが面白く読めるものとそうでないものに別れた。
面白かったもの
・不良仲間の橋田の証言
3人じゃなきゃ行動できない。(自分たちがダメなやつとわかっている)
被告人が重犯罪を1人で犯していたとしたらすぐわかったはず。
→こいつは素直に更生させてやりたかった、700万・・・
・自殺者の兄
弟は周りに対して自分が特別な人間だと見せるために演出していた云々。
実際に特別だったのかそうでなかったのかが曖昧になりドキッとした。
・放火犯の弁護士の人
放火犯のポリシー(人は殺さない)あたりの下り。
記憶力が写真記憶なみに優れているのはご都合主義すぎるけど。
結局自意識をこじらせた若造が自殺しただけの事件だった模様。
俺は性格的にこういう人間が理解できないので
「死にたいなら勝手に死ね」で終わりにしたくなる。
●その他
デブ子がトイレの窓を通れないのが裁判での決め手になるとふんだ
俺の予想は外れました。
作者は単に「デブは気のいいやつ」という印象操作をしたかっただけの模様。
まあ、「デブ子がトイレの窓を通れない」をキーポイントにしてしまうと
デブ子泣きっ面にハチ状態でかわいそうすぎるという話もある。
●よくわからなかったこと
・検事はなぜ「法定戦術」のようなことをしたのか?
純粋に真実が知りたくて裁判したんじゃないの?
自殺直前に自殺者を学校で見たという証言を曖昧なものにするために
目撃者の少女にものすごく意地悪な反対尋問してたけどあんなの必要なかったろ。
あのあと2学期が始まったら目撃者の少女にどういう顔して挨拶するんだよ。
と心配になった。
・探偵さん、中学生少女のお願いを聞いてタダで仕事する。
・女刑事、6日間の有給を連続で取得
→お前ら暇すぎ
・メンヘラストーカ女、関係ない学校の生徒に謝りに来る。
・空手家強すぎ、優しすぎ、まっすぐ過ぎ
同級生で空手が強くてかつ、「義を見てせざるは勇なきなり」
の精神の持ち主。もはや便利な舞台装置
こんなのが同級生にいるなら3人組にいじめられたやつとかカツアゲされたやつが
なんでこいつに助けを求めなかったの?
と思わずにはいられない。
面白かったがゆえに細かいとこが気になったとも言える。
さーて、また「なろう小説」に戻るかな。タダだし。
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