「小説家になろう」の作品で戦闘員一押しの作品。最近書籍化された模様。
なお、なろう系と呼ばれる転生、レベル、スキル、ステータスオープンなどはない。中世ヨーロッパ風でもない。(未来風)
ただし、チートっぽいものはある。

■概要
この世界とは違う?世界、何度か文明が滅亡している。
現状の文明よりすでに滅んだ旧世界の文明のほうが発達していたため、旧世界の遺物が高値で取引される。
ハンターとは旧世界の遺物を入手するために都市外の危険な区域に行き遺物を持ち帰る職業。
危険な区域にはモンスター(生物系、機械系)がいるため戦闘能力が必須となる。
スラム街の少年アキラ(主人公)はアルファという存在と出会い、ハンターとして成り上がっていく。
アルファはなんというかAI/幽霊のような存在、一般人には見えない。
アルファは膨大な演算能力を保有しており、アキラに対するアドバイスが的確(この辺がチート)。
索敵、銃の照準などはお手の物というわけで楽勝パターンかと思いきゃモンスターはとてつもなく強いため常に苦戦する。
アキラが素人なせいでサポートしても大して強くないのがミソ。

■見どころ1
ガンアクションもの(のはず)なのでアクション。(自分戦闘員ですし)
個人的に小説でアクションものはあまり読まない。理由は文章から情景をイメージする自分の能力が低いため。
ただこの作品はすんなりと読めた。
アキラは異常に運が悪く、常に想定外のとんでもない敵とギリギリの戦いを繰り広げる羽目になる。

■見どころ2
意外とというかそうでもないのか、交渉のパートが面白い。
主人公のアキラ以外にもいろいろな登場人物の交渉が細かく描写されている。
自分の状況、相手の状況、この場でこのような発言をする意味などが詳しく説明されていてしかも納得がいく。
(ほえ~頭いいですな~という感じ)

会話に論理的厳密性を求める人にありがちな勝手な推測を排除した会話(数学のような)とは違い
空気を読むことが得意な人同士が少ない言葉のやり取りから相手の背景を推察しつつ会話する。
(1を聞いて10を知る人同士の会話といえば伝わるか?)
作者が残りの9を補足してくれるので頭が良くなくても会話は理解できる。
中には正しい情報しか話さないにもかかわらず、その情報をもとに行動するとひどい目に合う、という極めてたちの悪い人物も登場する。
(マスコミの報道しない自由みたいなものをイメージしてもらえばいい)

■見どころ3
結構話が大きい。
アルファはタダでアキラをサポートしているわけではなく、代償としてある遺跡の攻略を依頼する。
(アルファ自身は直接物体に影響を与えることが難しい)
そこの難易度がすごく高いため準備としてアキラを鍛えている。
そこの遺跡を攻略すると何が起こるのか?他にも同様のことを考えているやつがおり、競争になるのか?
アキラはアルファの言いなりになり続けることが本当に正しいことなのか?
そのへんは謎に包まれている。
建国主義者とかいう組織がちょくちょく関わってくる

■その他
女性ハンターはたくさん出てくるがお色気は無いに等しい。ヒロインもいないと言って良い。(一応アルファは女性の形をしている)
あと作者?は年上の女性が好きなのか、アキラが好意を持つ女性は年上ばかり。
年下の女性も出るのだがまるでアキラに相手にされていない(カワイソス)
大人の女性が多数登場することと世界観が似ていることから自分の脳内では、北斗の拳やコブラのような劇画調のイメージだったので書籍の絵を見たときは寂しかった。

一部登場人物の名前が紛らわしい。
・キバヤシ:都市、ハンター協会の職員、無茶するハンターが大好きでアキラをサポートする
・ヤツバヤシ:医者、マッドドクター、自作の薬などを実験を兼ねて安く販売する。機械系も得意な模様
・ヤナギサワ:都市の職員、超有能、なんか秘密を抱えている(推測は容易ですけどね)
この3人は紛らわしいので間違えないように。

■リンク先
リビルドワールドI〈上〉 誘う亡霊(1) [ ナフセ ] https://a.r10.to/hz3bt0
リビルドワールドI〈下〉 無理無茶無謀(2) [ ナフセ ] https://a.r10.to/hzhkA9
リビルドワールドII〈上〉 旧領域接続者(3) [ ナフセ ] https://a.r10.to/hI8mWZ
リビルドワールドII〈下〉 死後報復依頼プログラム(4) [ ナフセ ] https://a.r10.to/hDr11k
リビルドワールドIII〈上〉 埋もれた遺跡(5) [ ナフセ ] https://a.r10.to/hIGjPz

リビルドワールド 1 (電撃コミックスNEXT) [ 綾村 切人 ] https://a.r10.to/hIwOpl

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