チーズ作りの工程で
ヨーグルトの水切りを行った後、塩をまぶすというのがある。
当初これが大した意味を持っていないと判断したため
自分の工程からは排除していたのだが、どうやら重要な工程だった模様。

■問題点
どうも出来上がるクリームチーズもどきが酸っぱい。
元がヨーグルトなのだからある程度は仕方ないものと思い
甘味料を加えることでごまかそうとしていたがなかなかうまく行かない。

・水切りを十分にやれば酸っぱくなくなるんじゃないか?(酸っぱいのは水分?)
ー>水切りを十分にやってみても酸っぱいことが判明

どこに問題が?と思い、改めてWebを検索したところ、塩を加える工程が重要であることに気づく。

■理由
水切りしたヨーグルトは酸っぱい。
この酸っぱさの原因はグルタミン酸。
塩をまぶすことでナトリウム(NaClのNaね)を付与。
これにより、グルタミン酸がグルタミン酸ナトリウム
(味の素でおなじみ、旨味成分)に変わる。

いかん、こんな重要な意味があったのか。
自己流で工程を端折って失敗するとか、アホとしか言いようがない。反省。

■振り返り(なぜ失敗する判断をしたのか)
そもそもなんで塩を振る工程を無視したんだっけ。
・面倒くさそうだった
・理由がよくわからなかった
のに加え
・今回、自分が作ろうとしていた「甘いクリームチーズもどき」には不要な味
と判断した
ことも大きいと思う。
最初に参照した記事にて、「塩を振る理由」が明確に記述してあれば飛ばさなかったとは思う。
人間、与えられた指示には合理的な理由が無いとなかなか遵守しづらいものよのう。

■間違った箇所から、思考のやり直し
改めて、塩振り必須という前提で考え直してみる。
ワイの甘いおやつ(太らない)には塩味は不要のはずだったが
これが回避できない前提条件としてもう一度考えてみる。

そうすると不思議なことに、「塩味もありじゃん」という寛容な意見が湧いてくることに気づいた。
なぜならワイが作ろうとしていたクリームチーズもどきの味は大きく2種類

1.キャラメルマキアートの元を混ぜた、キャラメルマキアート味
2.バニラエッセンスを混ぜた、バニラ味

んん?キャラメルってそう言えば塩キャラメルなんてのがあるな。
食べたこと無いけど。多分塩味と相性がいいんだろう。

んんん?そういえば塩バニラって言う単語も聞いたことあるぞ。
なんだ、どちらも塩味と相性いいんじゃん。
最初から塩味ウェルカムで行動していれば余計な回り道をせずに済んだのでは?

人間の思考というものは不思議なもので、
自分では論理的に冷静に公平かつ合理的な判断を下しているつもりでも、
蓋を開けてみるとこんなものである。
「塩味をクリームチーズにつけたくない」
ー>塩味と相性のいい味付けもあるはず、の考えが抜ける。
ー>その結果、大事な工程をすっ飛ばす。
ー>あろうことか、結果として酸っぱさというべつの嬉しくない味をつけてしまう。

結構面白い。
まあとんだ回り道だったわけだが、会社員をやめて時間が余っているのもあり
こういう間違いにも寛容になれる心境が今の自分にはある。




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