アニメ BLOOD+
2006年8月5日 今日のアニメ最近見ているアニメ
設定は、まあありがちな戦い物
主人公が女の子で、この子しか怪物を倒せない
(戦うことができる人間が限られている)
なんていう設定もありがち。
怪物をただ殺すというだけでいいのか?
と悩むあたりもありがち。
何の力も持たない家族(兄)が身の程知らずにも
「小夜は俺が守るゥ」
なんてほざいて、かえって不幸な結果をもたらすのも
ありがち。
とにかくありがちづくしなのだが、なぜか見てしまう。
結構たのしい。
この手の物語にありがちな話が、
主人公が葛藤する場面だよね。
上にも書いたけど、
「人間にとって不都合という理由で
殺しても良いのか?」
と悩むわけです。
それがだめという結論になるなら
「害虫や、蚊も殺すなよ」ってことになるよなあ。
本当に主人公はうじうじと悩むんだけど。
とっとと結論出せよ。とか思ったりする。
さらにBLOOD+では、一度戦う、殺す、もう迷わない
などと決心したにもかかわらず、何度も何度も迷ってる。
実際、この立場になればそんなもんなのかね?
「おまえ、先週、もう迷わないって決めたじゃん!」
というような突込みを何度も入れましたとさ。
まあ、少年ジャンプの主人公みたいに、
いっぺんの迷いもなく敵をぶっ殺し続けるなんてのも
どうかとは思うが。
小夜の血でしか、怪物を倒せないって設定なんだけど。
「赤い盾」のメンバーは単なる銃で怪物を倒そうとします。
当然怪物は倒れません。
「赤い盾」ってものすごい財閥を後ろ盾にする世界的規模の
組織のように描かれているくせに、小夜以外は役に立ちません。
どう考えても、小夜の血で弾丸を作る技術を開発すべきです。
本当にありがとうございました。
P.S.ディーバが「りく」の顔を奪ったことは
せりふで説明されるまで気がつきませんでした。
あと、最近のアニメの3Dは本当にすごいと思う。
いろいろ書いたけど、結構楽しんで見てます。
設定は、まあありがちな戦い物
主人公が女の子で、この子しか怪物を倒せない
(戦うことができる人間が限られている)
なんていう設定もありがち。
怪物をただ殺すというだけでいいのか?
と悩むあたりもありがち。
何の力も持たない家族(兄)が身の程知らずにも
「小夜は俺が守るゥ」
なんてほざいて、かえって不幸な結果をもたらすのも
ありがち。
とにかくありがちづくしなのだが、なぜか見てしまう。
結構たのしい。
この手の物語にありがちな話が、
主人公が葛藤する場面だよね。
上にも書いたけど、
「人間にとって不都合という理由で
殺しても良いのか?」
と悩むわけです。
それがだめという結論になるなら
「害虫や、蚊も殺すなよ」ってことになるよなあ。
本当に主人公はうじうじと悩むんだけど。
とっとと結論出せよ。とか思ったりする。
さらにBLOOD+では、一度戦う、殺す、もう迷わない
などと決心したにもかかわらず、何度も何度も迷ってる。
実際、この立場になればそんなもんなのかね?
「おまえ、先週、もう迷わないって決めたじゃん!」
というような突込みを何度も入れましたとさ。
まあ、少年ジャンプの主人公みたいに、
いっぺんの迷いもなく敵をぶっ殺し続けるなんてのも
どうかとは思うが。
小夜の血でしか、怪物を倒せないって設定なんだけど。
「赤い盾」のメンバーは単なる銃で怪物を倒そうとします。
当然怪物は倒れません。
「赤い盾」ってものすごい財閥を後ろ盾にする世界的規模の
組織のように描かれているくせに、小夜以外は役に立ちません。
どう考えても、小夜の血で弾丸を作る技術を開発すべきです。
本当にありがとうございました。
P.S.ディーバが「りく」の顔を奪ったことは
せりふで説明されるまで気がつきませんでした。
あと、最近のアニメの3Dは本当にすごいと思う。
いろいろ書いたけど、結構楽しんで見てます。
箸屋さんって生活していけるのか?
2006年7月31日 日常最近思ったこと。
おれは箸を20年ちかく同じものを使っている。
壊れたら同じものを買っている、という意味ではない。
こわれないのだ。
別に特別丈夫な高級品というわけでもない。
漆塗りなどが最初からなされていないため、
ぼろくなっているのがわかりにくいというだけである。
他の人はどうなのだろうか?という疑問もあるが
何より、「箸屋さんって生活していけるのか?」
という疑問のほうが大きい。
箸に限らず、めったに壊れない安い物を作る業者って
どうやって生活するんだろう?と思う。
最近、中国が「割り箸を大幅に値上げする」といったらしい。
割り箸は中国に依存している。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0113&f=column_0113_002.shtml
日本人は一人当たり、年間200膳もの
割り箸を使っているらしい。
明らかに使いすぎだ、箸も携帯すべし。
携帯箸がはやれば、
他人に見せるための箸というカテゴリの商品が増えるかなあ?
デザインなどで多少、バリエーションがふえて
箸屋さんも潤うかもしれない...
なんてことは、ないだろうな。
がんばれ、箸屋さん。
もしかして、割り箸だけじゃなく、箸も
中国に依存してるのか?
それなら納得だが。
なんにしても、人件費が安いから中国で生産
というトレンドは終わりに近づいてるね。
おれは箸を20年ちかく同じものを使っている。
壊れたら同じものを買っている、という意味ではない。
こわれないのだ。
別に特別丈夫な高級品というわけでもない。
漆塗りなどが最初からなされていないため、
ぼろくなっているのがわかりにくいというだけである。
他の人はどうなのだろうか?という疑問もあるが
何より、「箸屋さんって生活していけるのか?」
という疑問のほうが大きい。
箸に限らず、めったに壊れない安い物を作る業者って
どうやって生活するんだろう?と思う。
最近、中国が「割り箸を大幅に値上げする」といったらしい。
割り箸は中国に依存している。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0113&f=column_0113_002.shtml
日本人は一人当たり、年間200膳もの
割り箸を使っているらしい。
明らかに使いすぎだ、箸も携帯すべし。
携帯箸がはやれば、
他人に見せるための箸というカテゴリの商品が増えるかなあ?
デザインなどで多少、バリエーションがふえて
箸屋さんも潤うかもしれない...
なんてことは、ないだろうな。
がんばれ、箸屋さん。
もしかして、割り箸だけじゃなく、箸も
中国に依存してるのか?
それなら納得だが。
なんにしても、人件費が安いから中国で生産
というトレンドは終わりに近づいてるね。
川淵会長の続投決定、3期目に 日本サッカー協会 [朝日新聞]
2006年7月30日 時事ニュース
07月30日付 朝日新聞の報道「川淵会長の続投決定、3期目に 日本サッカー協会」へのコメント:
何でこの人が留任するのかまったく理解できない。
責任とってトップ交代でいいだろ。
そもそもこの人の功績って何だ?
昔のどこかの大会で初めて日本人として
得点をあげたってのだけでしょ?
サッカーの試合見てりゃわかる
点を入れる選手は、必ずしも名選手ではない。
たまたまラッキーな場所に走りこんでいた
(それも、あまりマークされていないゆえに)という程度の人がほとんどだ。
何十年も前の功績でそんなにでかい顔してはいけません。
何にもできない人はトップにたってはいけません。
失敗の結果を自分の責任と受け取れない人も
トップに立つべきではありません。
サッカー程度の話題に熱くなってしまった。反省。
そもそも、日本のような国はサッカーに
力を入れる必要はありません。
貧乏で道具がなくてもできるのがサッカーです。
娯楽がなくてサッカーしかやることがない子供がやります。
それどころか...
サッカーでしか社会でのし上がることができない人たちが
人生をかけてサッカーしているのが南米だったりします。
今の日本が強くなれるはずがないよ。
まあ、あと数十年もしたら日本も貧富の差が拡大して
底辺層はサッカーやるしかなくなるかもしれないけどね。
仮にやる気出しても、日本人は肉体的、体力的に
サッカーには向いてないのでやはり勝てないでしょう。
まあ、降ろすべき人間を降ろさない組織がどうなるかの
サンプルとして今後を見守らせていただきます。
何でこの人が留任するのかまったく理解できない。
責任とってトップ交代でいいだろ。
そもそもこの人の功績って何だ?
昔のどこかの大会で初めて日本人として
得点をあげたってのだけでしょ?
サッカーの試合見てりゃわかる
点を入れる選手は、必ずしも名選手ではない。
たまたまラッキーな場所に走りこんでいた
(それも、あまりマークされていないゆえに)という程度の人がほとんどだ。
何十年も前の功績でそんなにでかい顔してはいけません。
2006/07/31
調べたら、意外と功績あるみたいですね。
Jリーグを成功させたとか
日本代表に外人監督を招聘したとか
すいません。
ということで、次の1行だけ訂正
失敗の結果を自分の責任と受け取れない人も
トップに立つべきではありません。
サッカー程度の話題に熱くなってしまった。反省。
そもそも、日本のような国はサッカーに
力を入れる必要はありません。
貧乏で道具がなくてもできるのがサッカーです。
娯楽がなくてサッカーしかやることがない子供がやります。
それどころか...
サッカーでしか社会でのし上がることができない人たちが
人生をかけてサッカーしているのが南米だったりします。
今の日本が強くなれるはずがないよ。
まあ、あと数十年もしたら日本も貧富の差が拡大して
底辺層はサッカーやるしかなくなるかもしれないけどね。
仮にやる気出しても、日本人は肉体的、体力的に
サッカーには向いてないのでやはり勝てないでしょう。
まあ、降ろすべき人間を降ろさない組織がどうなるかの
サンプルとして今後を見守らせていただきます。
田村由美 7SEEDS
2006年7月30日 今日のコミック
ISBN:4091304257 コミック 田村 由美 小学館 2006/04/26 ¥410
サバイバル物なのだが、
これ面白いっす。
高校生の岩清水ナツは、家族との夕食のあと、
気がついたら海で遭難しかかっていた。
一緒に助かった4人で、近くの島に避難。
その後サバイバル生活が始まるのだが
生態系が違うらしく、変な生き物しかいない。
何ゆえこのような事態になったのか?
だれかが助けに来てくれるのか?
などの疑問は、少しずつ解き明かされてゆくのだが
知ってしまうと面白くないかもしれないので書きません。
さらにこの人たち以外にもサバイバル中のメンバーがいて
その人たちのストーリーは別立てで描かれます。
この辺の同時進行(?)形式のストーリーも面白いと思う。
7巻くらいになると場面というか時代が変わってくるのだが
そこあたりも楽しめます(現時点で継続中)
サバイバル物なのだが、
これ面白いっす。
高校生の岩清水ナツは、家族との夕食のあと、
気がついたら海で遭難しかかっていた。
一緒に助かった4人で、近くの島に避難。
その後サバイバル生活が始まるのだが
生態系が違うらしく、変な生き物しかいない。
何ゆえこのような事態になったのか?
だれかが助けに来てくれるのか?
などの疑問は、少しずつ解き明かされてゆくのだが
知ってしまうと面白くないかもしれないので書きません。
さらにこの人たち以外にもサバイバル中のメンバーがいて
その人たちのストーリーは別立てで描かれます。
この辺の同時進行(?)形式のストーリーも面白いと思う。
7巻くらいになると場面というか時代が変わってくるのだが
そこあたりも楽しめます(現時点で継続中)
林田 球 ドロヘドロ 1
2006年7月22日 今日のコミック
ISBN:4091882714 コミック 林田 球 小学館 2002/01 ¥900
2ちゃんで、面白いとの情報を入手して読んでみた。
主人公はトカゲ頭の男(カイマン)と、女(ニカイドウ)のペア
別の世界から、悪さをしに来る魔法使いをやっつけるのが仕事。
カイマンは自分の頭をトカゲにした魔法使いを探している。
カイマンに頭を飲まれると、カイマンののどの奥に、人が見える。
(何じゃそりゃ?)
なぜかカイマンには魔法が通じない。すでに魔法をかけられているせい?。
で、感想
なんというか、微妙。
普通よりは面白い。のだが
なんか、微妙。
2ちゃんで好評だったので期待した分、すこし寂しい。
何だろう?
・設定は非常に斬新だ(とりあえず高評価)
・ストーリー展開もまあOK(抜群ではないが、それなり)
・絵が…かなり自分の好みと違う(これがマイナスだ)
なんか、絵が受け付けないんだよなあ。
線が雑な感じ。へたではないと思うんだが。
”絵で損している漫画家”というべきなのか?
”漫画家として致命的”というべきなのか?
いずれにしろ個人的な評価だが、迷うところだ。
(漫・画太郎よりはうまいんだが、似た系統に見えてしまう)
2006/07/23
少しこの漫画の魅力がわかった気がする。
ストーリーの真剣さに比べて、登場人物が
微妙にコミカルなのだ。
特に恵比寿
2006/07/30
漫画をほめるのに「コミカル」という表現を
使用してしまう己の馬鹿さ加減に悲しくなる。
それはさておき、この物語は巻を重ねるにつれ
どんどん面白くなっていることが判明。
当初の微妙という感想は撤回しておく。
2020/01/04
アニメ化されると聞いて
よく考えたらやっぱり微妙だった。
最終結論を訂正できてよかった。
多分アニメ見ないと思う
2ちゃんで、面白いとの情報を入手して読んでみた。
主人公はトカゲ頭の男(カイマン)と、女(ニカイドウ)のペア
別の世界から、悪さをしに来る魔法使いをやっつけるのが仕事。
カイマンは自分の頭をトカゲにした魔法使いを探している。
カイマンに頭を飲まれると、カイマンののどの奥に、人が見える。
(何じゃそりゃ?)
なぜかカイマンには魔法が通じない。すでに魔法をかけられているせい?。
で、感想
なんというか、微妙。
普通よりは面白い。のだが
なんか、微妙。
2ちゃんで好評だったので期待した分、すこし寂しい。
何だろう?
・設定は非常に斬新だ(とりあえず高評価)
・ストーリー展開もまあOK(抜群ではないが、それなり)
・絵が…かなり自分の好みと違う(これがマイナスだ)
なんか、絵が受け付けないんだよなあ。
線が雑な感じ。へたではないと思うんだが。
”絵で損している漫画家”というべきなのか?
”漫画家として致命的”というべきなのか?
いずれにしろ個人的な評価だが、迷うところだ。
(漫・画太郎よりはうまいんだが、似た系統に見えてしまう)
2006/07/23
少しこの漫画の魅力がわかった気がする。
ストーリーの真剣さに比べて、登場人物が
微妙にコミカルなのだ。
特に恵比寿
2006/07/30
漫画をほめるのに「コミカル」という表現を
使用してしまう己の馬鹿さ加減に悲しくなる。
それはさておき、この物語は巻を重ねるにつれ
どんどん面白くなっていることが判明。
当初の微妙という感想は撤回しておく。
2020/01/04
アニメ化されると聞いて
よく考えたらやっぱり微妙だった。
最終結論を訂正できてよかった。
多分アニメ見ないと思う
京都地裁、認知症の母殺害に執行猶予 [日刊スポーツ]
2006年7月21日 時事ニュース
07月21日付 日刊スポーツの報道「京都地裁、認知症の母殺害に執行猶予」へのコメント:
もう、ニュースよむだけで涙が出そうになります。
サンスポの記事が一番泣かせるので、そのリンクを載せときます。
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200607/sha2006072201.html
ある程度仕方のないこととはいえ、勝ち組と負け組みの
格差がどんどん広がっていきます。
被告は認知症の母に対し、献身的な介護を続けましたが
退職せざるを得ず、収入の道を閉ざされました。
堀江被告とか村上被告の全財産を没収して、
こういう人たちのために役立てるとかできないんでしょうか?
もう、ニュースよむだけで涙が出そうになります。
サンスポの記事が一番泣かせるので、そのリンクを載せときます。
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200607/sha2006072201.html
「もう生きられへんのやで」「そうか、あかんか。一緒やでおまえと」−認知症の母親(86)と心中を図って承諾殺人罪などに問われながら、献身的な介護ぶりなどから検察が異例の“情状陳述”をした京都市の無職、片桐康晴被告(54)に京都地裁は21日、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役3年)を判決した。裁判官は「介護の苦しみ、絶望感は言葉で言い尽くせない」「母のためにも幸せに生きてください」と励ましの言葉を添え、被告も傍聴席も涙にむせんだ。
ある程度仕方のないこととはいえ、勝ち組と負け組みの
格差がどんどん広がっていきます。
被告は認知症の母に対し、献身的な介護を続けましたが
退職せざるを得ず、収入の道を閉ざされました。
職人の父から「人様に迷惑をかけるな」と厳しくしつけられた被告は「命をそぐしかない」と心中を決意。1月31日、「最後の親孝行を」と母親を車いすに乗せて京都市の中心部など思い出の地を巡った。そのまま桂川べりで夜を明かす。2月1日朝。「もう生きられへんのやで。ここで終わりやで」と話しかける被告に、母は「そうか、あかんか。康晴、一緒やで。お前と一緒や」。「すまんな、すまんな…」と被告、「康晴はわしの子や。(おまえが死ねないなら)わしがやったる」と母。この言葉で母の首を絞めた。自らの首も包丁で切ったが、母の遺体の横に倒れているのを発見され、一命を取りとめた。
「母の介護はつらくはなかった。老いていく母がかわいかった」。
「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」
堀江被告とか村上被告の全財産を没収して、
こういう人たちのために役立てるとかできないんでしょうか?
BSE検査対象を縮小へ 米政府
2006年7月21日 時事ニュースhttp://www.asahi.com/international/update/0721/004.html
やっぱり、アメリカにはかないません。
筋がとおるとか、どうとかいう問題で議論できないね。
検査対象の牛の数を現行の10分の1にするそうです。
が原因だそうだが、
問題は病気の牛を食べたときの人のダメージなんじゃないの?
腹を壊す程度なら、そりゃそこまで検査せんでもOKだが...
頭がおかしくなっちゃったら、人としておしまいじゃん。
ダメージでかすぎるよ。
しかも10年近く発病しないから原因の特定が難しいし。
そういうのを無視して検査コストがかかるからというのは
納得できん。
納得できんが、アメリカに言っても、無駄だしな。
おれはもう牛食べないことにしたよ。
やっぱり、アメリカにはかないません。
筋がとおるとか、どうとかいう問題で議論できないね。
検査対象の牛の数を現行の10分の1にするそうです。
低いとされる有病率とコストの兼ね合いも判断に影響したとみられる。
が原因だそうだが、
問題は病気の牛を食べたときの人のダメージなんじゃないの?
腹を壊す程度なら、そりゃそこまで検査せんでもOKだが...
頭がおかしくなっちゃったら、人としておしまいじゃん。
ダメージでかすぎるよ。
しかも10年近く発病しないから原因の特定が難しいし。
そういうのを無視して検査コストがかかるからというのは
納得できん。
納得できんが、アメリカに言っても、無駄だしな。
おれはもう牛食べないことにしたよ。
イスラエルのレバノン攻撃続く 民間人ら死者220人超 [朝日新聞]
2006年7月18日 時事ニュース コメント (2)
07月18日付 朝日新聞の報道「イスラエルのレバノン攻撃続く 民間人ら死者220人超」へのコメント:
ババンババンバンバン♪
は、レバノンノン♪ (歯磨いたか?)
ババンババンバンバン♪
は、レバレバレバ♪(お風呂入れよ)
ババンババンバンバン♪
は、レバノンノン♪ (それでも自衛か?)
ババンババンバンバン♪
は〜あレバノンノン♪(また来世〜)
http://www.asahi.com/international/update/0720/009.html
という懐かしいご当地ソングで沸きあがるレバノンです。
レバノンが、いい湯加減になっている模様です。
イスラエルが”自衛”のためと称しレバノンに対して空爆を
行っているのが原因とか。
さすが、あちらはマジですね。
北朝鮮のミサイルすら、外交のカードにしか見えないほどのマジぶり。
筋金入りです。
なんだかんだいっても、日本は平和なんだと思う、
今日この頃です。
由緒ある危険都市「レバノン」
これほど過激で危険な都市がほかにあるでしょうか?
私の記憶では「DMC(デトロイト・メタル・シティ)」くらいしか
思い浮かびません。
「サツガイせよ!サツガイせよ!」
デトロイト・メタル・シティの危険さをよく知らない方は
こちらを参照してください。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4592143515/503-2766593-7952753?v=glance&;n=465392
2006/08/05
いい湯だなを元ねたにした歌はあまりにもオリジナリティが
低いと思われた。
しかたないので、もうひとつレバノンにささげる歌を。
「西から昇ったミサイルが、東へ沈む♪
これでいいのだ〜これでいいのだ〜♪
ノンノンレバノンレバノンノン♪」
良くねえよ!
ババンババンバンバン♪
は、レバノンノン♪ (歯磨いたか?)
ババンババンバンバン♪
は、レバレバレバ♪(お風呂入れよ)
ババンババンバンバン♪
は、レバノンノン♪ (それでも自衛か?)
ババンババンバンバン♪
は〜あレバノンノン♪(また来世〜)
http://www.asahi.com/international/update/0720/009.html
という懐かしいご当地ソングで沸きあがるレバノンです。
レバノンが、いい湯加減になっている模様です。
イスラエルが”自衛”のためと称しレバノンに対して空爆を
行っているのが原因とか。
さすが、あちらはマジですね。
北朝鮮のミサイルすら、外交のカードにしか見えないほどのマジぶり。
筋金入りです。
なんだかんだいっても、日本は平和なんだと思う、
今日この頃です。
由緒ある危険都市「レバノン」
これほど過激で危険な都市がほかにあるでしょうか?
私の記憶では「DMC(デトロイト・メタル・シティ)」くらいしか
思い浮かびません。
「サツガイせよ!サツガイせよ!」
デトロイト・メタル・シティの危険さをよく知らない方は
こちらを参照してください。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4592143515/503-2766593-7952753?v=glance&;n=465392
2006/08/05
いい湯だなを元ねたにした歌はあまりにもオリジナリティが
低いと思われた。
しかたないので、もうひとつレバノンにささげる歌を。
「西から昇ったミサイルが、東へ沈む♪
これでいいのだ〜これでいいのだ〜♪
ノンノンレバノンレバノンノン♪」
良くねえよ!
SPORT O2 OXYGEN
2006年7月15日 グルメ コメント (3)最近微妙にはやっている。酸素入り飲み物。
コンビニで見て、2つほど発見
一つはアルミ缶に入って酸素5倍
もう一つはペットボトルに入って酸素15倍
タイトルは後者の製品名
アルミ缶の方は
・甘くない単なる水
ペットボトルのほうは
・甘い
・レモン味またはAPPLE味
・ドイツアルプスのミネラルウォーター
・クエン酸とマグネシウムを追加
というわけで、スポーツ向き?
アルミ缶の方は、酸素が漏れないようにアルミ缶にしたらしい。
でも、個人的にアルミは好かない。
アルミが脳に入ると出てこなくなる。
という話を聞いているせいだろう。
というわけで、ペットボトルの方を選択
15倍くらいになると、微炭酸程度の泡も出て
のどが痛いのを癒すのに役立った(気がする)
朝、目が覚めたときにのむとすっきりする(気がする)
でも値段が高い。
ペットボトルのほうは、酸素が漏れないようにする
キャップの工夫がいい感じ。
炭酸水をこのペットボトルに移せるか試したい。
コンビニで見て、2つほど発見
一つはアルミ缶に入って酸素5倍
もう一つはペットボトルに入って酸素15倍
タイトルは後者の製品名
アルミ缶の方は
・甘くない単なる水
ペットボトルのほうは
・甘い
・レモン味またはAPPLE味
・ドイツアルプスのミネラルウォーター
・クエン酸とマグネシウムを追加
というわけで、スポーツ向き?
アルミ缶の方は、酸素が漏れないようにアルミ缶にしたらしい。
でも、個人的にアルミは好かない。
アルミが脳に入ると出てこなくなる。
という話を聞いているせいだろう。
というわけで、ペットボトルの方を選択
15倍くらいになると、微炭酸程度の泡も出て
のどが痛いのを癒すのに役立った(気がする)
朝、目が覚めたときにのむとすっきりする(気がする)
でも値段が高い。
アデルホルツナー社は女子修道院により運営され
社会問題と福祉に積極的な援助を行っています。
というペットボトルのラベルに書いてある説明の意味がよくわからん。
ペットボトルのほうは、酸素が漏れないようにする
キャップの工夫がいい感じ。
炭酸水をこのペットボトルに移せるか試したい。
今日も暑い。
部屋にいることができないので、
喫茶店に退避
とおもっていたら、雷雨発生。
家から出るの中止
なんか、雹も降ってきた。
家の周りで、すごい音がしてるっす。
ガラスとか、割れないだろうな。
部屋にいることができないので、
喫茶店に退避
とおもっていたら、雷雨発生。
家から出るの中止
なんか、雹も降ってきた。
家の周りで、すごい音がしてるっす。
ガラスとか、割れないだろうな。
一色登希彦 小松左京 日本沈没
2006年7月14日 今日のコミック
ISBN:4091804071 コミック 一色 登希彦 小学館 2006/06/30 ¥550
以前に「さいとう・たかを」氏の
同タイトルの漫画に対する感想を
べたぼめ形式で書いた。
う〜ん。別作者の漫画なのだが...
なんだろう、こちらの版は?
改めて作成する必要があったのだろうか?
繁華街のビルが一つだけ地面に沈むって、どゆこと?
小松左京氏が、草葉の陰で泣いてるよ。
(゜ε゜)シンデナイ!
ビルが一つだけ地面に飲み込まれるのを見た人々が
「こんなの見たことない」とか言います。
(あたりまえだ)
そうしたら、飲み屋の店主が
「おれはこのような(見たこともないもの)をみたことがある」
とかいうんだけど。(例の9/11の件を意味しているらしい)
それ、ぜんぜんちがうっす。
説得力ないっす。
それを引き合いに出されても、感情移入できません。
そもそも、何でこんなにストーリーが違うの?
やたら勘のいい(超能力にしか見えない)
深海潜水艇パイロットとか
女性の若手レスキュー隊員とか
「さいとう・たかを」版では見た覚えないぞ
映画用のオリジナルストーリーなのか。
くさなぎくんと、柴崎コウのための話か。
何で無理して柴崎コウだすんだ?
そんなに演技がうまいのか?
「県庁の星」も原作捻じ曲げて柴崎コウにしてただろ。
(本当はおばちゃんだったはずだ)
がっかりだ、おそらく映画版も同じだろう。
2006/07/16
中国・韓国などから公開のオファーが来ているらしい
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/news/20060716spn00m200007000c.html
彼らにとって、うれしいタイトルなんだろう。
立場が逆であった場合、確かに気になるだろう。
以前に「さいとう・たかを」氏の
同タイトルの漫画に対する感想を
べたぼめ形式で書いた。
う〜ん。別作者の漫画なのだが...
なんだろう、こちらの版は?
改めて作成する必要があったのだろうか?
繁華街のビルが一つだけ地面に沈むって、どゆこと?
小松左京氏が、草葉の陰で泣いてるよ。
(゜ε゜)シンデナイ!
ビルが一つだけ地面に飲み込まれるのを見た人々が
「こんなの見たことない」とか言います。
(あたりまえだ)
そうしたら、飲み屋の店主が
「おれはこのような(見たこともないもの)をみたことがある」
とかいうんだけど。(例の9/11の件を意味しているらしい)
それ、ぜんぜんちがうっす。
説得力ないっす。
ニューヨークで飛行機がビルに突っ込んで、
ビルが崩れ落ちたのは、アメリカ政府のやらせだそうです。
専門家のひとが、
・別の場所が爆発してる
・崩れ落ちる速度が速すぎる
・一箇所に飛行機が突っ込んだからって、ビル崩れないアル
って指摘してたっす。
(とりあえず、鵜呑みにして記述)
大いに信じられる話なんで信じてます。
ビルが垂直に崩れるのは、よくビデオで見るダイナマイトを使った
解体作業とおなじっす。したがってみんな見たことあります。
それを引き合いに出されても、感情移入できません。
そもそも、何でこんなにストーリーが違うの?
やたら勘のいい(超能力にしか見えない)
深海潜水艇パイロットとか
女性の若手レスキュー隊員とか
「さいとう・たかを」版では見た覚えないぞ
映画用のオリジナルストーリーなのか。
くさなぎくんと、柴崎コウのための話か。
何で無理して柴崎コウだすんだ?
そんなに演技がうまいのか?
「県庁の星」も原作捻じ曲げて柴崎コウにしてただろ。
(本当はおばちゃんだったはずだ)
がっかりだ、おそらく映画版も同じだろう。
2006/07/16
中国・韓国などから公開のオファーが来ているらしい
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/news/20060716spn00m200007000c.html
彼らにとって、うれしいタイトルなんだろう。
立場が逆であった場合、確かに気になるだろう。
グミなんだが、あんましうまくない。
外はさっくり、中はぷにゅっ
というキャッチフレーズが書いてある。
実際に食ってみると、外が普通のグミと比べて硬い。
それが特徴的なのだが
マイナス方面に働いている気がする。
外もやわらかいほうがうまいです。絶対。
何でこういうことになったんだろう。不思議だ。
多分2度と買わない。
外はさっくり、中はぷにゅっ
というキャッチフレーズが書いてある。
実際に食ってみると、外が普通のグミと比べて硬い。
それが特徴的なのだが
マイナス方面に働いている気がする。
外もやわらかいほうがうまいです。絶対。
2006/07/15
外が硬いほうがうまいという人もいるみたいね。Webをみると
何でこういうことになったんだろう。不思議だ。
多分2度と買わない。
世の中の不条理にほえる
2006年7月12日 日常世の中の不条理にほえるシリーズ、その1
コンビニで弁当を買って昼飯にしているんだが、
レジのところに
「地球環境保全のため、レジ袋、割り箸の使用削減にご協力ください。」
と書いてある。
こういうのを見ると、ピクッとくる。
おまえなあ、本当は、
「うちの店の経費削減にご協力ください」だろ?
そうじゃないってんなら、レジ袋を使わない、あるいは
割り箸をいらない、といった客にポイント還元でもしてみろ。
(おれは割り箸要らないといい続けてるが、
ポイント還元されたことがない)
無理とかいうなよ、「いなげや」はやってるぞ。
(レジ袋のほうだけどね)
レジ袋、割り箸を使用削減したい
全ての理由を、きちんと優先度順に書けよ。
1.うちの店の経費削減のため
2.親会社がそういうことを言え、といっているから
せいぜいこんなもんだろ。
あと、コンビニのオヤジ、愛想なさすぎの奴が多い。
商売人の素養がない。
べつに愛想ないのはそれほど問題じゃないんだが...
立ち読みの客をにらみつけたり、どかそうとして
本の整理を始めたり。
とにかく、必死だよ。
自分が損するまいと、必死なのか、それとも
客に得させまいと、必死なのかわからんが
なんか、そういう店で物を買いたくない。
そもそも、窓際に本があって、立ち読みできるように
しているのは、込んでるように見せる為の親会社の戦略だろ。
ひどいのになると、通行人がごみを捨てないように
ゴミ箱を置いていないとこまである。
コンビニなのに”便利”じゃなくなってるよ。
(うちの会社の近く、俺は絶対ここでは買わない)
そういうポイントで人に譲ることができないような人は
商売人に向いていないと思います。
損して得とれよ、商売人なんだから。
2006/07/18
て、勢いで書いたんだけど
どうやらコンビニ経営って悲惨らしい
売り上げの40%をとられるとか
10年契約で、途中で破棄したら罰金1000万円とか
悲惨な話をWebで読んでしまった。
一日中、深夜までレジに立ってるおじさんとか、
確かにいる。
コンビニで弁当を買って昼飯にしているんだが、
レジのところに
「地球環境保全のため、レジ袋、割り箸の使用削減にご協力ください。」
と書いてある。
こういうのを見ると、ピクッとくる。
おまえなあ、本当は、
「うちの店の経費削減にご協力ください」だろ?
そうじゃないってんなら、レジ袋を使わない、あるいは
割り箸をいらない、といった客にポイント還元でもしてみろ。
(おれは割り箸要らないといい続けてるが、
ポイント還元されたことがない)
無理とかいうなよ、「いなげや」はやってるぞ。
(レジ袋のほうだけどね)
もしかして、コンビニでも
レジ袋いらん、ていったらポイント還元してくれるのかも。
たしかめてない。まちがってたら...すまん、といっておく。
レジ袋、割り箸を使用削減したい
全ての理由を、きちんと優先度順に書けよ。
1.うちの店の経費削減のため
2.親会社がそういうことを言え、といっているから
3.(どうでもいいんだけど)地球をきれいに
せいぜいこんなもんだろ。
あと、コンビニのオヤジ、愛想なさすぎの奴が多い。
商売人の素養がない。
べつに愛想ないのはそれほど問題じゃないんだが...
立ち読みの客をにらみつけたり、どかそうとして
本の整理を始めたり。
とにかく、必死だよ。
自分が損するまいと、必死なのか、それとも
客に得させまいと、必死なのかわからんが
なんか、そういう店で物を買いたくない。
そもそも、窓際に本があって、立ち読みできるように
しているのは、込んでるように見せる為の親会社の戦略だろ。
ひどいのになると、通行人がごみを捨てないように
ゴミ箱を置いていないとこまである。
コンビニなのに”便利”じゃなくなってるよ。
(うちの会社の近く、俺は絶対ここでは買わない)
そういうポイントで人に譲ることができないような人は
商売人に向いていないと思います。
損して得とれよ、商売人なんだから。
2006/07/18
て、勢いで書いたんだけど
どうやらコンビニ経営って悲惨らしい
売り上げの40%をとられるとか
10年契約で、途中で破棄したら罰金1000万円とか
悲惨な話をWebで読んでしまった。
一日中、深夜までレジに立ってるおじさんとか、
確かにいる。
すまん、俺が言い過ぎた。がんばって経費削減してくれ。
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風邪引いた、のどが痛い2
2006年7月11日 日常 コメント (2)前回風邪を引いてのどが痛くなったのは冬場だった。
いまは、夏場なのに風邪引いてのどが痛い。
正確にいうと、風邪引いているのかどうかわからん。
ただ、のどが痛い。
前回と、今回の共通点は何だ?...
え〜と、え〜と...そうだ。
冬場はファンヒーターを運転してのどが痛くなり、
今は扇風機を回している。
前回は、湿気を補給することで回避できたような気がするが?
今回は夏場(梅雨時)なので湿気は十分である。
ということは、埃アルヨ
確かにあまり掃除してないなあ。
俺の教訓:のどが痛いなら、部屋を掃除しろ
いまは、夏場なのに風邪引いてのどが痛い。
正確にいうと、風邪引いているのかどうかわからん。
ただ、のどが痛い。
前回と、今回の共通点は何だ?...
え〜と、え〜と...そうだ。
冬場はファンヒーターを運転してのどが痛くなり、
今は扇風機を回している。
前回は、湿気を補給することで回避できたような気がするが?
今回は夏場(梅雨時)なので湿気は十分である。
ということは、埃アルヨ
確かにあまり掃除してないなあ。
俺の教訓:のどが痛いなら、部屋を掃除しろ
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20060708/etc_yubimouse.html
人差し指にはめて使うマウスが発売です。
勘違いしないように説明しておくと、
空中でマウスの操作が完結するわけではありません。
普段人差し指にはめておき、いざというときに
机の上で、人差し指ごとマウスを滑らせます。
...うれないだろうなあ。
人差し指にはめて使うマウスが発売です。
勘違いしないように説明しておくと、
空中でマウスの操作が完結するわけではありません。
普段人差し指にはめておき、いざというときに
机の上で、人差し指ごとマウスを滑らせます。
...うれないだろうなあ。
石黒正数 それでも町は廻っている 1
2006年7月9日 今日のコミック
ISBN:478592604X コミック 石黒 正数 少年画報社 2006/01/27 ¥560
一応だが、舞台はメイド喫茶。
そこでアルバイトする嵐山歩鳥(ほとり)が主人公
メイド喫茶「シーサイド」はよくある商店街の中の
単なる喫茶店だったが、ある時店主の磯端ウキ
(ばあさん)の発案により、メイド喫茶になった。
とはいってもメイド喫茶らしきシステムも存在せず、
客層もまったくその筋とは関係ない。
商店街のメンバーしかこない。
主人公の少女、歩鳥は明るく、バカな娘である。
勉強は数学が特に苦手、
買い物もちゃんとできなかったりする。
買い物に行かせる際、歩鳥が買うべきものを
忘れないように記憶させる、マスターや同僚の苦労は
涙ぐましいものがある。
歩鳥の生活シーンがメインである。
そして必ずどじを踏んでいる。そこを楽しむ感じの漫画かな?
ふとした誤解から数学の先生を好きになったりする。
しかし、数学の先生は、√の形すら満足にかけないこの少女が苦手。
(√がかけないという描写はツボにはまった)
この漫画が何を狙っているのかはよく解らないが、
なんか面白い。
ただ、磯端ウキのメイド姿はやめてほしい。
むしろ魔女?。
一応だが、舞台はメイド喫茶。
そこでアルバイトする嵐山歩鳥(ほとり)が主人公
メイド喫茶「シーサイド」はよくある商店街の中の
単なる喫茶店だったが、ある時店主の磯端ウキ
(ばあさん)の発案により、メイド喫茶になった。
とはいってもメイド喫茶らしきシステムも存在せず、
客層もまったくその筋とは関係ない。
商店街のメンバーしかこない。
主人公の少女、歩鳥は明るく、バカな娘である。
勉強は数学が特に苦手、
買い物もちゃんとできなかったりする。
買い物に行かせる際、歩鳥が買うべきものを
忘れないように記憶させる、マスターや同僚の苦労は
涙ぐましいものがある。
歩鳥の生活シーンがメインである。
そして必ずどじを踏んでいる。そこを楽しむ感じの漫画かな?
ふとした誤解から数学の先生を好きになったりする。
しかし、数学の先生は、√の形すら満足にかけないこの少女が苦手。
(√がかけないという描写はツボにはまった)
この漫画が何を狙っているのかはよく解らないが、
なんか面白い。
ただ、磯端ウキのメイド姿はやめてほしい。
むしろ魔女?。
10000字の制限に引っかかってしまった模様。
途中で切れていた。(無理もない)
というわけで、名セリフその2
例によってネタばれ注意です。
8巻
・「それなら誰が悪いというんだ?」
「何もかもあまりに無慈悲じゃないか、理不尽すぎてとてもじゃないが背負えない」
「こんな虚無を抱えて僕は一体何処へ行けばいいんだ?」(ルスカ)
注:ヴァレリアを失い、心に喪失感を抱えたまま衛士として出世していくルスカ。
そんな兄をみて、妹のルクレティアは「ヴァレリアがどこかへいなくなればいいと
思っていた」と後悔しつつ、懺悔する。
ルクレティアがそのように考えた理由は、精神を病んだ母をのこして、兄が
自分の前からいなくなるのではないかという危惧からのものであった。
本当に後悔しながら話すルクレティアに対し、ルスカは「お前はわるくない」
と慰めの言葉をかける。しかしその裏で心の中ではあまりの無常感から上記の
ようなセリフをはいていた。
・「世の中に男は三種類しかおらぬ」
「形は何であれ勝負に挑む勇敢なもの。その勝者と敗者」
「そして一生勝負に出ない腰抜けだが...」
「三つ目は論外だ。語るに値せん。」
「ようく見ろ!ルスカ。これが世界だ!勝った奴しか賞賛されぬ」
「ルスカよ、お前は今どっちを見ていた?」(デミトリアス)
注:過去の描写、幼いころのルスカをつれ、デミトリアスは闘技場にいく。
二人の名も無い拳奴の闘いを見せながら、ルスカに語ったセリフ。
セリフの途中で勝負が付き、片方はガッツポーズをとり、賞賛される。
そしてもう片方は傷つき、ぐったりした状態で倒れこんでいる。
デミトリアスはルスカに勝負に挑み、勝つことを教えようとしている。
しかしルスカには勝った方の喜ぶ姿だけ見ることはできず、
負けたほうの悲惨なすがたがつい目に付いてしまう。
その瞬間にデミトリアスが「今どちらを見ていた?」と質問する。
幼いルスカはその質問の真意を本能的に理解し、すくみ上がる。
・「何故だ?私は誰の恨みも買っていないぞ!潔白なのに」
「このネロは民に愛される皇帝ではないというのか?」(ネロ)
視察のための御輿を暗殺者の団体がおそう。
衛士達の活躍により、暗殺者は一掃されるが、襲われるような
覚えの無いネロは上記のようなセリフを吐く。
実際には母であるアグリッピーナの策略により、皇帝の地位を
(幸運にも)手にしているネロであるため、恨まれる理由はいくらでもある。
そのことにすこしずつ気づいていく仮定の一部。
ネロはさらに、この後のシーンで自分は兄妹間の子供かもしれない
という話を暗殺者から聞かされ、徐々におかしくなっていく。
実はこの場面の重要な意味はネロの自問ではない。
本当に重要なのは、危ない目にあったオクタヴィア
(ネロの后、しかし夫婦仲は無いに等しい)
をルスカが救うことにより、オクタヴィアの気持ちが以後、少しずつ、
ルスカに傾いていくことの予兆を示すことにある。
(あらゆるいみで不憫なネロである)
・「断て!断ち切れッ。恐れも。憎しみも。哀しみも。後悔も。もうたくさんだ!」
「断ってやるッ。これで僕はもう...壊してやる!!」(ルスカ)
注:訓練中の集中力の無さを(女にかまけているからだ)とデミトリアスに
指摘され、頭に血が上ったルスカはデミトリアスにその場で挑戦状をたたきつける。
すさまじい攻防のすえ、デミトリアスのアキレス腱固めの体制に入ったルスカ。
この脚を断つことができればルスカはデミトリアスの呪縛から逃れることができる。
それを行うのはしかし、闘技者として生きてきた父親の脚を破壊することでもある。
アキレス腱を取った瞬間、過去のあらゆる感情がわきあがる。
主にそれはルスカにとってデミトリアスに対する憎悪を思い起こさせるものである。
つまりルスカはそれらを思い起こすことによって、初めて父親のアキレス腱を
断つ決心がつけられるということだろう。
その、心の準備のための回想は一瞬の躊躇でもあった。
次の刹那、デミトリアスはルスカをぶら下げたまま立ち上がってしまうのだ。
・「泣き言に口を使うより先にッ 何故噛みついてでも勝機をつかまぬ!?」
「ふて腐れ己の命を他者の手に委ねるなど負け犬以下の無能の愚行だぞ貴様ッ」
「卑しくも真剣勝負を仕掛けてそんな言葉しか吐けぬのなら...」
「望み通り引導を渡してくれるッ」(デミトリアス)
注:デミトリアスとの真剣勝負にルスカは負けてしまう。
それまで張り詰めていた、生きている理由が無くなったと感じたルスカは
デミトリアスに対し、「殺せよ」と言い放ってしまう。
激怒したデミトリアスのセリフである。
・「手が届くつもりでいた...愚かにも」
「ようやく見えたに過ぎないあの頂に」
「僕は、足場も忘れて手を伸ばしただけだったんだ」(ルスカ)
注:激怒し、本気でルスカを殺しそうになるデミトリアス。
そこに割って入ったのは副長ドライゼンだった。
そのままデミトリアスとドライゼンの戦いに移行する。
いつも静かなドライゼンだったが、いざ闘うとその強いこと
デミトリアスと互角の攻防をしてしまう。
周りの人間も、ルスカもドライゼンの華麗かつ強力な戦いぶりに目を奪われる。
結局そのまま仲裁され、戦いは終わるのだが、互角に戦っているように
見えたはずのドライゼンの方がダメージを受けているという事実が判明する。
それはルスカに己の強さに関する思い違いを気づかせることになる。
あのドライゼン副長ですら、デミトリアスと互角に戦うことができないとは...
自分がデミトリアス勝つなど、あるはずが無かったということに気づくのだ。
で、ルスカの上記のセリフになる。
・「セスタス...なぜセスタスが気になるのか、今頃やっと解明した」
「不自由の最たる身分ながら、彼には親という枷が無いからだ」
「天蓋孤独こそ自由の極み」
「セスタス、僕は君が...羨ましかったんだ!!!」(ルスカ)
注:デミトリアスとの戦いのあと、治療され、寝かされるルスカ
周りの人間は、自分と、嫌いな父親であるデミトリアスがそっくりだ
といって聞かせる。それはルスカにとってとにかくありがたくない
言葉であった。顔を背けるルスカ。
ドライゼンは、目標とすべき父があることはありがたいと思えという。
その後独りになったルスカは、考えた末。ある事実に気づく。
ルスカにとって、デミトリアスという親は足枷のようなものである。
そう考えた後、ふと、セスタスが親がいない(足かせがない)
自由な人間であるという結論に達する。
なんとも曲がったものの見方であるような気もするが、実際、肉親の呪縛という
ものはたしかに足枷のような形で本人の人生を縛ることがある、
それと比べると、天涯孤独とはたしかにその方面では自由なのだろう。
その後、ルスカは一枚皮が向け、以前よりも真摯な態度で周りと向き合うことになる。
9巻
・「おまえたちは小さな自信を得られたが、敗れて去る者たちもいる」
「勝負とはそういうものだ。発散せずにこの歓喜を噛みしめて眠りにつけ」
「今日はよくやった!明日からまた訓練だ。卒業は遠いぞ」(ザファル)
注:ドリスコ団の間引きのシーンでの一言
古株と新人と、とにかく金になりそうにも無い、弱い連中をふるい落とす
間引きという行事が行われる。
方法は簡単。候補同士でたたかい、勝ったほうは残り、負けたほうは、
別の奴隷商に払い下げられるのだ。
おそらく払い下げ先は単純な労働である。危険でない代わりに、自分を
買い戻すことはできないであろう。
自由を求めて自分を買い戻すことを考えている拳奴はここで負けるわけにはいかない。
ザファルが数ヶ月に渡り、教えてきたゲティ、エルナンド、ペドロの3人は
間引きの候補として戦いに望むことになる。
大方の予想を裏切り、ザファルが教えた3人はそれぞれの特徴を活かし
対戦相手を下し、勝ち残ることに成功する。
その夜、ザファルは弟子たちを集め、初めて優しい顔になり、みんなのことをほめた。
そのときのセリフ。
弟子3人は、初めて自分の手で結果を出し、他人に認めてもらえたことに感激し
涙を流して喜ぶ。
・「武器とは自衛の為の道具だ。飾りではない。避けえぬ敵を討ち、身を護る凶器だ」
「殺せなければ価値はない!それだけの威を備えてはじめて必死の敵を撃退し
命を繋ぐことが可能になる。」
「いいかよく聞けセスタス。状況は殆ど好転していないのだ。」
「打たねば討たれるだけの事さ」
「同じ凶器を携えた敵はおまえに容赦などしないぞ。」
「いかに殺してどう生きるか試されるのが真剣勝負だ!」
「クァルダンのような優しい相手は二度と現れぬと思っておけ!」
「俺は誇張で言っている訳ではない。」
「限界まで鍛え抜いた拳闘士が装着した時、鉄拳は正真正銘必殺の凶器そのものだ」
「この意味がわかるか?」
「正しく機能すれば、威力は決して剣にも劣らぬという事だ!!」(ザファル)
注:古株の間引き試合にて、モンソンの頭を砕くほどのパンチを見舞ってしまい
後一歩で人を殺してしまうところだったと怯えるセスタス。
その話を聞き、ザファルはありがたいことという感想をもらす。
人殺しをありがたがるとは?というセスタスの感傷じみた言葉に対し
ザファルは己の拳を突き出し、セスタスに拳とは武器であり、
武器であるからには威力がないと話にならないことを手厳しい口調で諭す。
セスタスは、かつて剣に拳でいどみ、死をとげたクァルダンの名前を出され
涙ぐみながら、拳が剣に勝つ可能性について、想いをはせる。
10巻
・「無責任な周囲に迎合するなッ」
「そういう危機感の欠如がどれ程恐ろしいか解っているのか?」
「健康な体だけがかけがえのない、おまえ達の財産なんだぞッ!!」
「喝采などかりそめの栄誉に過ぎん。試合の後、客が傷ついた拳奴を
癒してくれるとでも言うのか?」
「モンソンを見るがいい。観客好みの殴り合いがもたらした現実を!」
「高を括ったような考えは二度とするな。勝ち残るだけではダメだ!」
「自由を獲得した時におまえ達の体が不自由になってしまっていては
成功とは言えまい」(ザファル)
注:新入り、ゾラの入団試験としてセスタスが戦った。
ゾラのあまりの素質の高さにセスタスは一瞬不意をつかれ、強打を浴びてしまう。
その後持ち直し、何とか勝ったものの、ザファル師匠からはダメ出しをくらう。
ペドロが横から「盛り上がっていたし、いいんじゃないか?」という趣旨の
感想を述べる。それに対するザファルの一喝のセリフである。
・「夏が過ぎれば秋は必ずくる。人生は続くのさ」
「しかし花の季節は春や夏だけではないぞ。晩秋に咲く花だってあるんだ」
「モンソンの無事を祈ろう」(ザファル)
注:拳奴として使えないという裁定を下され、単純労働の奴隷として
売られていくモンソン。セスタスはモンソンはどのような考えを持ち
拳闘を続けていたのだろうと考える。
ザファルは人生の最盛期を季節の夏に例え、その後を秋にたとえて説明する。
いわく、「真夏の熱狂にいる時期、忍び寄る秋の訪れを憂慮したりはしないさ」
その後ザファルは自分の人生を引き合いに出し、上記のセリフで結ぶ。
この辺のセリフはそれこそ若者に理解は不可能であろう。
・「バラだけが愛される花ではないのに...」(ルスカ)
皇帝ネロは現実逃避の目的でバラ園を作る。
そこに后であるオクタヴィアの受け入れられる余地はない。
何事につけ、自分に自信のないオクタヴィアはバラのように
万人の目を引く華麗さはないものの、静謐な気品がある。という理由から
「ユリの花が一番好き」である。とルスカに話す。
ルスカは以前にまったく同じセリフをヴァレリアから聞いており、
軽いショックを受ける。
オクタヴィアは自分がバラのように美しく生まれついていないことにも
引け目がある。おそらくそのこと自体がバラよりもユリが好きな理由の
一因であろう。実際はバラになりたいことの裏返しでもあるとおもわれる。
そのようなオクタヴィアの独白をきき、ルスカが心でつぶやいたのが上のセリフ。
この後、ルスカとオクタヴィアは市場にお忍びで抜け出す、というルール破りをおこなう。
これがルスカとオクタヴィアの気持ちを少し近づけるのに役立つ。
そのとき、ネロはオクタヴィアを離縁するつもりであることを、
愛人アクテに対して打ち明けていた。
11巻
・「大抵の人間は常識の枠を踏み越えた者を狂気とみなす。」
「妥協からは並みの成果しか生み出せぬと知りながらな」
「他者と違う頂を志す者は常に孤独なのさ、お前たちに同じ事ができるか?」
「継続は力なりさ。続けなければ絶対に起こり得ない現象だ!」
「のどかで平和な体育場の片隅に、あの男は自分だけの道を日夜刻み続けているのだろう」(ザファル)
注:ポンペイ最強の拳奴、エムデンの異様な練習方法をみてのセリフ
公園を重りをつけ、低い姿勢で歩き続けるという練習を続けた結果、
一部の芝が枯れ、あたかも獣道のようになっている状態について、一言。
途中で切れていた。(無理もない)
というわけで、名セリフその2
例によってネタばれ注意です。
8巻
・「それなら誰が悪いというんだ?」
「何もかもあまりに無慈悲じゃないか、理不尽すぎてとてもじゃないが背負えない」
「こんな虚無を抱えて僕は一体何処へ行けばいいんだ?」(ルスカ)
注:ヴァレリアを失い、心に喪失感を抱えたまま衛士として出世していくルスカ。
そんな兄をみて、妹のルクレティアは「ヴァレリアがどこかへいなくなればいいと
思っていた」と後悔しつつ、懺悔する。
ルクレティアがそのように考えた理由は、精神を病んだ母をのこして、兄が
自分の前からいなくなるのではないかという危惧からのものであった。
本当に後悔しながら話すルクレティアに対し、ルスカは「お前はわるくない」
と慰めの言葉をかける。しかしその裏で心の中ではあまりの無常感から上記の
ようなセリフをはいていた。
・「世の中に男は三種類しかおらぬ」
「形は何であれ勝負に挑む勇敢なもの。その勝者と敗者」
「そして一生勝負に出ない腰抜けだが...」
「三つ目は論外だ。語るに値せん。」
「ようく見ろ!ルスカ。これが世界だ!勝った奴しか賞賛されぬ」
「ルスカよ、お前は今どっちを見ていた?」(デミトリアス)
注:過去の描写、幼いころのルスカをつれ、デミトリアスは闘技場にいく。
二人の名も無い拳奴の闘いを見せながら、ルスカに語ったセリフ。
セリフの途中で勝負が付き、片方はガッツポーズをとり、賞賛される。
そしてもう片方は傷つき、ぐったりした状態で倒れこんでいる。
デミトリアスはルスカに勝負に挑み、勝つことを教えようとしている。
しかしルスカには勝った方の喜ぶ姿だけ見ることはできず、
負けたほうの悲惨なすがたがつい目に付いてしまう。
その瞬間にデミトリアスが「今どちらを見ていた?」と質問する。
幼いルスカはその質問の真意を本能的に理解し、すくみ上がる。
・「何故だ?私は誰の恨みも買っていないぞ!潔白なのに」
「このネロは民に愛される皇帝ではないというのか?」(ネロ)
視察のための御輿を暗殺者の団体がおそう。
衛士達の活躍により、暗殺者は一掃されるが、襲われるような
覚えの無いネロは上記のようなセリフを吐く。
実際には母であるアグリッピーナの策略により、皇帝の地位を
(幸運にも)手にしているネロであるため、恨まれる理由はいくらでもある。
そのことにすこしずつ気づいていく仮定の一部。
ネロはさらに、この後のシーンで自分は兄妹間の子供かもしれない
という話を暗殺者から聞かされ、徐々におかしくなっていく。
実はこの場面の重要な意味はネロの自問ではない。
本当に重要なのは、危ない目にあったオクタヴィア
(ネロの后、しかし夫婦仲は無いに等しい)
をルスカが救うことにより、オクタヴィアの気持ちが以後、少しずつ、
ルスカに傾いていくことの予兆を示すことにある。
(あらゆるいみで不憫なネロである)
・「断て!断ち切れッ。恐れも。憎しみも。哀しみも。後悔も。もうたくさんだ!」
「断ってやるッ。これで僕はもう...壊してやる!!」(ルスカ)
注:訓練中の集中力の無さを(女にかまけているからだ)とデミトリアスに
指摘され、頭に血が上ったルスカはデミトリアスにその場で挑戦状をたたきつける。
すさまじい攻防のすえ、デミトリアスのアキレス腱固めの体制に入ったルスカ。
この脚を断つことができればルスカはデミトリアスの呪縛から逃れることができる。
それを行うのはしかし、闘技者として生きてきた父親の脚を破壊することでもある。
アキレス腱を取った瞬間、過去のあらゆる感情がわきあがる。
主にそれはルスカにとってデミトリアスに対する憎悪を思い起こさせるものである。
つまりルスカはそれらを思い起こすことによって、初めて父親のアキレス腱を
断つ決心がつけられるということだろう。
その、心の準備のための回想は一瞬の躊躇でもあった。
次の刹那、デミトリアスはルスカをぶら下げたまま立ち上がってしまうのだ。
・「泣き言に口を使うより先にッ 何故噛みついてでも勝機をつかまぬ!?」
「ふて腐れ己の命を他者の手に委ねるなど負け犬以下の無能の愚行だぞ貴様ッ」
「卑しくも真剣勝負を仕掛けてそんな言葉しか吐けぬのなら...」
「望み通り引導を渡してくれるッ」(デミトリアス)
注:デミトリアスとの真剣勝負にルスカは負けてしまう。
それまで張り詰めていた、生きている理由が無くなったと感じたルスカは
デミトリアスに対し、「殺せよ」と言い放ってしまう。
激怒したデミトリアスのセリフである。
・「手が届くつもりでいた...愚かにも」
「ようやく見えたに過ぎないあの頂に」
「僕は、足場も忘れて手を伸ばしただけだったんだ」(ルスカ)
注:激怒し、本気でルスカを殺しそうになるデミトリアス。
そこに割って入ったのは副長ドライゼンだった。
そのままデミトリアスとドライゼンの戦いに移行する。
いつも静かなドライゼンだったが、いざ闘うとその強いこと
デミトリアスと互角の攻防をしてしまう。
周りの人間も、ルスカもドライゼンの華麗かつ強力な戦いぶりに目を奪われる。
結局そのまま仲裁され、戦いは終わるのだが、互角に戦っているように
見えたはずのドライゼンの方がダメージを受けているという事実が判明する。
それはルスカに己の強さに関する思い違いを気づかせることになる。
あのドライゼン副長ですら、デミトリアスと互角に戦うことができないとは...
自分がデミトリアス勝つなど、あるはずが無かったということに気づくのだ。
で、ルスカの上記のセリフになる。
・「セスタス...なぜセスタスが気になるのか、今頃やっと解明した」
「不自由の最たる身分ながら、彼には親という枷が無いからだ」
「天蓋孤独こそ自由の極み」
「セスタス、僕は君が...羨ましかったんだ!!!」(ルスカ)
注:デミトリアスとの戦いのあと、治療され、寝かされるルスカ
周りの人間は、自分と、嫌いな父親であるデミトリアスがそっくりだ
といって聞かせる。それはルスカにとってとにかくありがたくない
言葉であった。顔を背けるルスカ。
ドライゼンは、目標とすべき父があることはありがたいと思えという。
その後独りになったルスカは、考えた末。ある事実に気づく。
ルスカにとって、デミトリアスという親は足枷のようなものである。
そう考えた後、ふと、セスタスが親がいない(足かせがない)
自由な人間であるという結論に達する。
なんとも曲がったものの見方であるような気もするが、実際、肉親の呪縛という
ものはたしかに足枷のような形で本人の人生を縛ることがある、
それと比べると、天涯孤独とはたしかにその方面では自由なのだろう。
その後、ルスカは一枚皮が向け、以前よりも真摯な態度で周りと向き合うことになる。
9巻
・「おまえたちは小さな自信を得られたが、敗れて去る者たちもいる」
「勝負とはそういうものだ。発散せずにこの歓喜を噛みしめて眠りにつけ」
「今日はよくやった!明日からまた訓練だ。卒業は遠いぞ」(ザファル)
注:ドリスコ団の間引きのシーンでの一言
古株と新人と、とにかく金になりそうにも無い、弱い連中をふるい落とす
間引きという行事が行われる。
方法は簡単。候補同士でたたかい、勝ったほうは残り、負けたほうは、
別の奴隷商に払い下げられるのだ。
おそらく払い下げ先は単純な労働である。危険でない代わりに、自分を
買い戻すことはできないであろう。
自由を求めて自分を買い戻すことを考えている拳奴はここで負けるわけにはいかない。
ザファルが数ヶ月に渡り、教えてきたゲティ、エルナンド、ペドロの3人は
間引きの候補として戦いに望むことになる。
大方の予想を裏切り、ザファルが教えた3人はそれぞれの特徴を活かし
対戦相手を下し、勝ち残ることに成功する。
その夜、ザファルは弟子たちを集め、初めて優しい顔になり、みんなのことをほめた。
そのときのセリフ。
弟子3人は、初めて自分の手で結果を出し、他人に認めてもらえたことに感激し
涙を流して喜ぶ。
・「武器とは自衛の為の道具だ。飾りではない。避けえぬ敵を討ち、身を護る凶器だ」
「殺せなければ価値はない!それだけの威を備えてはじめて必死の敵を撃退し
命を繋ぐことが可能になる。」
「いいかよく聞けセスタス。状況は殆ど好転していないのだ。」
「打たねば討たれるだけの事さ」
「同じ凶器を携えた敵はおまえに容赦などしないぞ。」
「いかに殺してどう生きるか試されるのが真剣勝負だ!」
「クァルダンのような優しい相手は二度と現れぬと思っておけ!」
「俺は誇張で言っている訳ではない。」
「限界まで鍛え抜いた拳闘士が装着した時、鉄拳は正真正銘必殺の凶器そのものだ」
「この意味がわかるか?」
「正しく機能すれば、威力は決して剣にも劣らぬという事だ!!」(ザファル)
注:古株の間引き試合にて、モンソンの頭を砕くほどのパンチを見舞ってしまい
後一歩で人を殺してしまうところだったと怯えるセスタス。
その話を聞き、ザファルはありがたいことという感想をもらす。
人殺しをありがたがるとは?というセスタスの感傷じみた言葉に対し
ザファルは己の拳を突き出し、セスタスに拳とは武器であり、
武器であるからには威力がないと話にならないことを手厳しい口調で諭す。
セスタスは、かつて剣に拳でいどみ、死をとげたクァルダンの名前を出され
涙ぐみながら、拳が剣に勝つ可能性について、想いをはせる。
10巻
・「無責任な周囲に迎合するなッ」
「そういう危機感の欠如がどれ程恐ろしいか解っているのか?」
「健康な体だけがかけがえのない、おまえ達の財産なんだぞッ!!」
「喝采などかりそめの栄誉に過ぎん。試合の後、客が傷ついた拳奴を
癒してくれるとでも言うのか?」
「モンソンを見るがいい。観客好みの殴り合いがもたらした現実を!」
「高を括ったような考えは二度とするな。勝ち残るだけではダメだ!」
「自由を獲得した時におまえ達の体が不自由になってしまっていては
成功とは言えまい」(ザファル)
注:新入り、ゾラの入団試験としてセスタスが戦った。
ゾラのあまりの素質の高さにセスタスは一瞬不意をつかれ、強打を浴びてしまう。
その後持ち直し、何とか勝ったものの、ザファル師匠からはダメ出しをくらう。
ペドロが横から「盛り上がっていたし、いいんじゃないか?」という趣旨の
感想を述べる。それに対するザファルの一喝のセリフである。
・「夏が過ぎれば秋は必ずくる。人生は続くのさ」
「しかし花の季節は春や夏だけではないぞ。晩秋に咲く花だってあるんだ」
「モンソンの無事を祈ろう」(ザファル)
注:拳奴として使えないという裁定を下され、単純労働の奴隷として
売られていくモンソン。セスタスはモンソンはどのような考えを持ち
拳闘を続けていたのだろうと考える。
ザファルは人生の最盛期を季節の夏に例え、その後を秋にたとえて説明する。
いわく、「真夏の熱狂にいる時期、忍び寄る秋の訪れを憂慮したりはしないさ」
その後ザファルは自分の人生を引き合いに出し、上記のセリフで結ぶ。
この辺のセリフはそれこそ若者に理解は不可能であろう。
・「バラだけが愛される花ではないのに...」(ルスカ)
皇帝ネロは現実逃避の目的でバラ園を作る。
そこに后であるオクタヴィアの受け入れられる余地はない。
何事につけ、自分に自信のないオクタヴィアはバラのように
万人の目を引く華麗さはないものの、静謐な気品がある。という理由から
「ユリの花が一番好き」である。とルスカに話す。
ルスカは以前にまったく同じセリフをヴァレリアから聞いており、
軽いショックを受ける。
オクタヴィアは自分がバラのように美しく生まれついていないことにも
引け目がある。おそらくそのこと自体がバラよりもユリが好きな理由の
一因であろう。実際はバラになりたいことの裏返しでもあるとおもわれる。
そのようなオクタヴィアの独白をきき、ルスカが心でつぶやいたのが上のセリフ。
この後、ルスカとオクタヴィアは市場にお忍びで抜け出す、というルール破りをおこなう。
これがルスカとオクタヴィアの気持ちを少し近づけるのに役立つ。
そのとき、ネロはオクタヴィアを離縁するつもりであることを、
愛人アクテに対して打ち明けていた。
11巻
・「大抵の人間は常識の枠を踏み越えた者を狂気とみなす。」
「妥協からは並みの成果しか生み出せぬと知りながらな」
「他者と違う頂を志す者は常に孤独なのさ、お前たちに同じ事ができるか?」
「継続は力なりさ。続けなければ絶対に起こり得ない現象だ!」
「のどかで平和な体育場の片隅に、あの男は自分だけの道を日夜刻み続けているのだろう」(ザファル)
注:ポンペイ最強の拳奴、エムデンの異様な練習方法をみてのセリフ
公園を重りをつけ、低い姿勢で歩き続けるという練習を続けた結果、
一部の芝が枯れ、あたかも獣道のようになっている状態について、一言。
拳闘暗黒伝セスタス 名セリフ1
2006年7月9日 今日のコミックセスタスの紹介のついでに、勢いで全巻読み返す。
この際だから、気に入ったセリフを書き出すことにした。
以下、ネタばれの嵐なので、読んでいない人にはお勧めしない。
では、ガツーンと
(最大文字数を超えずにかけるかな?)
1巻
・「オレ、ロッコの分までがんばって戦ってみるよ」(セスタス)
「他人の事はいい。余計な重荷を背負うな。己の為に拳を振え、セスタス」(ザファル)
・「沈黙はもっとも安易な逃避よ!」(アグリッピーナ)
2巻
・「どうしてだろう?人の居場所に必ず壁があるのは...」(セスタス)
・「恐怖心を意志の力でねじ伏せろ」
「怯えは判断を狂わせる」
「恐れは疲労を増幅させ、病魔のごとく五体を蝕む」
「目を逸らすな!敵の刃を見極めよ」
「胆力こそ防御の要だ」
「殺意と向き合う勇気をもて」(ザファル)
・皇帝ネロに、そばにいてくれ、買い上げてやろう、といわれて
「壁は自分の力で越えます」
「弱気に負けて逃げ出したら、自分をもっと不利な場所へ追い込むことになる。」
「それでは決して限界は乗り越えられないんです。」(セスタス)
注:セスタスはこの直前、アシュレイを救うため(?)短剣を持った
アシュレイと対決、防御に専心することで、コツをつかんでいた。
皇帝ネロは自分が暗殺者に狙われる理由がぼんやりとではあるが理解でき、
周りの誰もが信じられないことに気づいた。
自分の周りに誠意をもっていてくれそうなのは、拳奴のセスタスくらいであると考え
上記の状況となった。
つまり、セスタスは壁に立ち向かい、ネロは壁から逃げることを選択したわけである。
・「聞こえねえか、この端役(ザコ)。安月給の戦闘員」(アシュレイ)
「やかましい、メスガキ。 安月給は言うなっ」(安月給の戦闘員)
注:いいセリフというか、単に面白いセリフ
安月給は言うなのセリフが身にしみる。
3巻
・「貴重な時間だぞ。感傷なんかで潰すんじゃない。」(ザファル師匠)
注:セスタスは、椅子に座るザファルの背中をみて、
ザファルのひざを壊したデミトリアス親子にあらためて復讐を誓う。
知らず知らずの内に涙がにじみ出ているザファルがセスタスに一言いった言葉。
感傷に浸る時間すら、もったいないと考えるのがザファル方式である。
・「刃物を持つ敵にだけは、手加減できませんよ僕は...」(ルスカ)
注:訓練所の先輩5人とルスカが喧嘩になった際、4人まで倒し、
最後の一人が、思い余って刃物を出したときのルスカのセリフ。
ありきたりのセリフのようだが、手加減して4人倒していることを
暗に示すことで、威嚇をしている。
・「良く聴けい新兵ども!!勝利は軍規以前の常識である」
「褒美を眺めて過ぎ去った勝利に酔うなど愚の骨頂!」
「覇者たらん者、恥と心得いッ」
「勝ち得た誇りだけが闘者の宝だ」
「徒手にて闘い、徒手にて前進せよッ」
「我らの指名は闘技を極める求道と識れッ」(デミトリアス)
注:他の国から帰ってきた際、戦利品を持ってかえってきながら
それらを焼き捨てさせる。徒手格闘兵団(パンクラトス・レギオン)衛帝隊
の体調デミトリアス。
ザファルと同様、過去を思い起こし、酔うなどは愚行であると考えている。
ザファルは感傷を戒め、デミトリアスは勝利に酔うことを戒める。
この2人の明暗を分けるエピソードと言える。
・「最初から強い地位に守られている人間には
生き残るための苦しい鍛錬なんか必要ないもんな...」
「暴力は遊び道具。金で買える玩具と同じなんだ!」(セスタス)
注:徒手格闘兵団訓練校に一時的に雇われたセスタスたち、
ついてみれば貴族の子息(不良生徒)の殴り相手として呼ばれたのだった。
拳闘の練習(スパーリング)の形はとっているものの、暗黙の了解で
反撃してはいけない。とザファルに諭されたセスタスが、生徒に殴られながら
心の中でつぶやいたセリフ。
ちなみにこの後デミトリアスが現場に現れ、練習ではなく真剣勝負にしてしまう。
そのおかげでセスタスは反撃が可能となり不良生徒どもを叩きのめす。というオチ
・「こんな時だけ友達か、虫のいい連中だ...」
「傷ついた仲間をかばって、セスタスはたった一人で闘っているのか...」
「身分に甘え、誇りを忘れ、他人に頼る、こいつらとは大違いだ」
「断じてこいつらの為なんかじゃない。それでは動機が不純すぎる」
「誰にも乞われず、誰からも強いられることもなく、
僕は自分の意志だけで、君の前に立とうセスタス」(ルスカ)
注:徒手格闘兵団訓練校での真剣試合、5人抜きされそうになった不良生徒は
急ぎルスカをよびだし、5人目として宣言する。
ルスカはあまりにも都合の良い言い分に辟易しながらも、
セスタスに対し、真剣に勝負することで例を尽くすことを決心する。
4巻
・「なんて眩しい、なんて幸福な...別世界」
「届かない世界...」(セスタス)
注:敵と思っていたルスカに素直に前回の試合の反則についてあやまられる。
また、奴隷としての主人、冷血のヴァレンスの娘でありながら、美しくやさしい
ヴァレリア。この二人が結婚するという報告を受け、セスタスが表向き
祝辞を述べながら、心の中でつぶやいたセリフ。
人間としてのルスカの潔さ、またヴァレリアという幸せな結婚相手をみつけた
ルスカに引き換え、今の自分は奴隷であり、足かせをしている状態であることに
気づいてしまったセスタスの、悲しいまでの本音。
周りの人間の幸せと自分の不幸な状況を照らし合わせてしまったときの
絶望的な落胆を表している。
・「自分を責めるのはもうよせ。」
「あの子のために闘ったのはお前だけだ」
「勇気を奮い、よくぞ一人で挑んだ!」
「黙って見過ごす、楽で安易な道を敢えて選ばなかったお前に罪はない」
「悔しければ強くなれ、セスタス。」
「いつかせめて...大事な誰かを護ってやれるぐらいにな」(ザファル)
注:ヴァレンスの過酷な扱いに、ついに奴隷たちは反乱を起こす。
しかも、やさしかったヴァレリアを人質にとって。
セスタスはこの反乱の計画を事前に知っておきながら、食い止めることも
ヴァレリアを救うこともできなかった。
後悔し続けるセスタスにザファル師匠がかけた言葉。
・「僕は...一生拳奴を憎み続けるだろう」
「この先もう君と逢わないことを祈るよ」
「もし今度逢う時は、間違いなく僕は君の敵だ!」(ルスカ)
注:拳奴の反乱により、妻となるはずだったヴァレリアを殺されたルスカのセリフ。
ルスカはわれを失い、直接の仇でない、反乱の尻馬に乗っただけの少年拳奴に対して
復讐のために壮絶な攻撃をお見舞いする。周りの人間に止められ、しばらくして
落ち着いた後、帰り際にセスタスに言った一言がこれ。
セスタスは、今までルスカが友人であったこと。その友人を失った事に気づく。
・「いいかっ、どんなことをしたっていい。どんな汚い手を使ってでも...」
「生き残ってくれよ」
「たとえ周りが何と言おうと、俺たちだけは味方だぞ」
「何もできないけど、何もしてやれないけれど
お前の味方だってこと...忘れないでくれよ」(ミゲル)
注:ルスカの暴走によって、拳奴として闘えない体になった少年拳奴たち。
彼らと生き別れになることになったセスタスとの別れ際の少年拳奴代表の
ミゲルの言葉。
過酷な環境を生き延び、分かれることになったにせよ、心の中で
セスタスを応援し続けることを誓って言うセリフ。
ぶつかり合うこともあったものの、最後に別れのつらさを感じるということは
仲間の絆を取り戻した証拠である。とセスタスは前向きに受け取る。
5巻
・「ルスカよ、お前の失意は当然だ。」
「さぞつらかろうが...自分の脚で立ち上がるしかないのだぞ」
「忘れろとはいわぬ...乗り越えてすすむのだ」(ディノデイモス)
恋人であるヴァレリアを失ったルスカに師匠がかけた言葉。
よく、「忘れなさい、時間が解決してくれる」という類の慰めは聞くが
その一歩先を行くセリフ
・「何の為に生きるか...言い換えるならそれは、限りある己の命を
何の為に使うかということ。すなわち使命です。」
「使命とは誰もが一生を通じて、己と向き合い、問い続けて確認すべき
生涯の課題なのだと私は教わりました」
「迷い、悩む中で真理は見えてくるものです。まして貴女様はまだ
お若い身なのですから」
「答えはきっと人と同じ数だけあるのでしょう。確信を得られず
偉業に届かずとも、通った道が個々の解答なのです。」
「恥ずかしながら、未だ私にあるのはせいぜい、己の才覚で
かろうじて身を立てている自負だけですわ」(ロクサーネ)
注:ネロの后、オクタヴィアが自分の存在価値が、血統だけなのではないか?
という疑問を持ち、それが発展して、「人は何のために生きているのか?」
という疑問になった。それを宮廷の衛士として身を立てている、女の
ロクサーネにぶつけたときの、ロクサーネが行った解答。
一般的に非常に難しい類の質問である。
・「犬なんかじゃないぞ。オレは拳闘士だ」(セスタス)
ネロにお金で買い上げられ、自由を奪われたセスタス。
もう闘わなくてよい立場になったにもかかわらず、
セスタスは、ネロが勧めるお酒ものまず、トレーニングをやめようとしない。
ネロはなぜセスタスがそのようなことをし、自分になつこうとしないのか
理解できない。そのため、かんしゃくをおこし、打ち据えてしまう。
その際、感情に任せて「お前なんか、余が拾って飼ってやる、犬なんだぞ」といってしまう。
それに対しセスタスが反発して言った言葉。
結局セスタスは自分の魂まで売っていないという事が
ネロには理解できていない。
・「自分の力で全ての鎖を断ち切りたいです」(セスタス)
ネロの母親アグリッピーナが、セスタスに「望みは何か?」
と質問した際の、セスタスの解答。
ネロに気に入られ、助けられることにより、楽になるのではなく
自分の力で自由を勝ち取りたい、という意思表示。
この要求は受け入れられ、セスタスはネロの知らないうちに
別のところに拳奴として払い下げられる。
ドライゼン「不憫な子だな。茨の道しか知らぬとは」
ロクサーネ「師匠(ザファル)を尊敬するあまり、他の道がみえないのよ」
・「卑しい奴隷にだって、矜持ぐらいあるものよ」
「主人としての度量も示さず、過激な言動で拒絶したんだろう?」
「それがお前の弱さなのよ」
「あの子を逃がさぬよう、閉じ込めたつもりだろうけどねぇ
自分の殻に閉じこもって逃げているのはおまえの方よ」
「人心を掌握するどころか、真意を知る勇気さえもてないから鎖で束縛する。
傷つきたくない、わが身かわいさに相手を傷つけるしかないのよ。」(アグリッピーナ)
ネロが奴隷として買い取ったセスタスを、逃がしたあと、アグリッピーナが
ネロに対してはっぱをかける意味で言ったセリフ。
この辺の言葉はかなり深く、最初読んだときは十分に理解できなかった。
6巻
・「おまえたち、歳はいくつだ、ペドロ...?」
「物心ついて、これまでにどれだけの努力をした?」
「何に挑み、誰に負け、いつどこから落ちこぼれたというのだ?」
「寝言をぬかすなっ。たかが十五・六年生きた程度の小僧ごときが
俺の前で挫折を気取るつもりか?」
「よく聴けガキ共!目を醒ましてしっかり前を見ろ!
挑みもせず諦めるなど俺が許さん」
「拗ねるな、嫉むな、逃げるな、誤魔化すな」
「今この場で出せる全力を振り絞れ」
「今日現在、たどり着ける己の極点へ登れ」
「他者との競争は常にその先にあるのだ!」
「いいかっ、ここが出発点だ!」
「ここからどう動くかで将来が決まる、考えろ」
「時間だけは全ての人間に平等なのだ」
「十年後、泣くも笑うも、お前たちの今後の努力次第だぞ」
「俺が必ず強くしてやる。」
「確約しよう。向上心を捨てず、前へ進む奴を決して見捨てたりはしない。」(ザファル)
注:俺が、ザファル師匠の言葉の中で一番好きなセリフ
セスタスとザファルは新しい環境に移り、ザファルには弟子として
セスタス以外にもペドロ、エルナンド、ゲティという3人が割り当てられた。
これらの3人はオチこぼれ組であり、この3人を鍛え上げられなければ、
ザファルも役立たずとして、団長ドリスコに切り捨てられてしまう。
早速練習を開始したものの、ランニングだけでへばっている3人組。
この中のペドロが自分たちを称してオチこぼれとザファルに
皮肉を吐いた時に、ザファルが一喝して言ったセリフ。
・「おまえには、俺の用意する訓練で我慢してもらうのだからな」(ザファル)
昼飯時に、他の拳奴に対して給仕としてはたらくゲティ。
ゲティの地位はドリスコ団の中でもきわめて低く、奴隷の中の奴隷といった立場であった。
いつまでも練習に来ず、他の奴隷に使われているゲティを連れ戻しにきた
ザファル師匠は周りの拳奴と喧嘩腰のやり取りをし、ゲティを連れ去ろうとする。
険悪な雰囲気を感じたゲティは、「いいよ先生、俺が我慢すれば...」といい、
その場を丸く治めようとするのだが...。それに対して、ザファル先生が言ったセリフ。
つまり、無駄なことで時間を潰すな、という以上に俺の訓練に耐える気力を
残しておけ。ということのようである。
・「お前の事情など俺は知らん。まして手本の為に闘った覚えもない」
「勝ってにあこがれられて、勝手に失望されただけの事...だからそれがどうした?」
「お前も拳奴ならわかるだろう。他人の感傷につき合えるゆとりなど無いんだ」
「俺は俺自身の為に精一杯闘い抜き、死力を尽くした」
「力及ばず夢破れて、不自由な身体だけが残ったが、悔いは無い!」(ザファル)
注:全盛期のザファルを知る、ドリスコ団の拳奴ラドック。
ラドックの希望では、ザファルは連勝をかさね。無敗のままとっくに
自由を得ているはずであった。
なぜかひざを痛め、今でも拳奴の師匠として奴隷のままのザファルに対し
ラドックは非難の意味を込めてザファルに詰め寄る。
そのときのザファルの切り替えしたセリフ。
お前の事情で俺を非難するな。とのこと。
だが、悔いはない、と語る時のザファルの顔には本当に悔いの無い、笑みが浮かんでいた。
それを聴かされたラドックは「俺の言い分なんざ、しょせんガキの泣き言か」と納得する。
・「腹黒い親がいたものだ。発想もやり口も薄汚い」
「言動全てに営利目的の裏があるのは、巡業師として必要不可欠な
処世術なのだとしても、義憤の情を禁じえぬ!」
「価値低しと査定するやこの処遇だ。こんな男の下で4人もの弟子を
無事育成できるのか俺は?」(ザファル)
注:カプアでの巡業時、まだ訓練をろくにつんでいない3人組を黒猿との試合に出場させるドリスコ
当然3人組は何もできず、一方的にたたき伏せられてしまう。
場内が不評になったため、すでに一戦を終えたはずのセスタスをもう一度試合させろというドリスコ どうやら、セスタスの売り出しのために黒猿と試合させ、勝たせたかった模様。
しかし黒猿がどのような戦い方をするかを見るだけの目的で出場させられた3人組の
事を考えるとザファルはドリスコに対して納得がいかない。
3人組を当て馬にしたことに対して、「(セスタスに対する)俺の親心」といってのけた
ドリスコに対する、ザファルの心の中のセリフ。
7巻
・「おまえは反復練習の意味を履き違えている!」
「目的は何だ?正しい打法を身につける事だろう。」
「だがおまえは百という回数を追う事に専念し、手段が目的化してしまった」
「それでは数をこなすうち、姿勢を崩してしまったのは至極当然だな」
「志の甘さが目的と手段をすり替えてしまうのだ。」
「愚か者が陥り易い落とし穴だぞ。気をつけろ」(ザファル)
注:正しい打法を身につけるため、百回たたけ。という指示をもらったペドロ
しかし、百回たたくだけに終始してしまい。正しい打法が身についていない。
それをザファル師匠が注意したときのセリフ。
このセリフ、身につまされる人は多いはず。(おれもそう)
・「鍛錬とはな、セスタス。己の弱みを暴き続ける作業でもあるという事だ」
「反省と克服を幾度も繰り返し、隙無く刃を研いだ者だけが勝負に生き残れるのだ」
「心身ともに痛みを伴う苦行だが、真の成長を望むなら避けられん」(ザファル)
注:セスタスの成長を願い、次々と難題を課すザファル。
セスタスはそれに疲れ、やや反抗的になっている。
それを察したザファルのセリフ。
これもかなり耳の痛いセリフである。
・「俺はまだ諦めた訳じゃねえし、青臭い同情を見舞って貰う程ぶっ壊れてもいねえんだよ」
「覚えておきな。勝者が敗者にかけてやる言葉なんてものは無いんだ」
「敵の胸中を察してやれるなら...何にも言うな」
「最後に一つ。前進しろセスタス。それが勝者の務めだぜ。倒した敵への礼儀だ」(クァルダン)
注:セスタスとの試合で負け、自由になることのできなかった拳奴クァルダン。
試合の後、セスタスがクァルダンを慰めようとしたことに対して、クァルダンが
半分怒りながら言ったセリフ。
なお、最後のセリフだけはいつものやさしいクァルダンに戻っていた。
以下つづく
この際だから、気に入ったセリフを書き出すことにした。
以下、ネタばれの嵐なので、読んでいない人にはお勧めしない。
では、ガツーンと
(最大文字数を超えずにかけるかな?)
1巻
・「オレ、ロッコの分までがんばって戦ってみるよ」(セスタス)
「他人の事はいい。余計な重荷を背負うな。己の為に拳を振え、セスタス」(ザファル)
・「沈黙はもっとも安易な逃避よ!」(アグリッピーナ)
2巻
・「どうしてだろう?人の居場所に必ず壁があるのは...」(セスタス)
・「恐怖心を意志の力でねじ伏せろ」
「怯えは判断を狂わせる」
「恐れは疲労を増幅させ、病魔のごとく五体を蝕む」
「目を逸らすな!敵の刃を見極めよ」
「胆力こそ防御の要だ」
「殺意と向き合う勇気をもて」(ザファル)
・皇帝ネロに、そばにいてくれ、買い上げてやろう、といわれて
「壁は自分の力で越えます」
「弱気に負けて逃げ出したら、自分をもっと不利な場所へ追い込むことになる。」
「それでは決して限界は乗り越えられないんです。」(セスタス)
注:セスタスはこの直前、アシュレイを救うため(?)短剣を持った
アシュレイと対決、防御に専心することで、コツをつかんでいた。
皇帝ネロは自分が暗殺者に狙われる理由がぼんやりとではあるが理解でき、
周りの誰もが信じられないことに気づいた。
自分の周りに誠意をもっていてくれそうなのは、拳奴のセスタスくらいであると考え
上記の状況となった。
つまり、セスタスは壁に立ち向かい、ネロは壁から逃げることを選択したわけである。
・「聞こえねえか、この端役(ザコ)。安月給の戦闘員」(アシュレイ)
「やかましい、メスガキ。 安月給は言うなっ」(安月給の戦闘員)
注:いいセリフというか、単に面白いセリフ
安月給は言うなのセリフが身にしみる。
3巻
・「貴重な時間だぞ。感傷なんかで潰すんじゃない。」(ザファル師匠)
注:セスタスは、椅子に座るザファルの背中をみて、
ザファルのひざを壊したデミトリアス親子にあらためて復讐を誓う。
知らず知らずの内に涙がにじみ出ているザファルがセスタスに一言いった言葉。
感傷に浸る時間すら、もったいないと考えるのがザファル方式である。
・「刃物を持つ敵にだけは、手加減できませんよ僕は...」(ルスカ)
注:訓練所の先輩5人とルスカが喧嘩になった際、4人まで倒し、
最後の一人が、思い余って刃物を出したときのルスカのセリフ。
ありきたりのセリフのようだが、手加減して4人倒していることを
暗に示すことで、威嚇をしている。
・「良く聴けい新兵ども!!勝利は軍規以前の常識である」
「褒美を眺めて過ぎ去った勝利に酔うなど愚の骨頂!」
「覇者たらん者、恥と心得いッ」
「勝ち得た誇りだけが闘者の宝だ」
「徒手にて闘い、徒手にて前進せよッ」
「我らの指名は闘技を極める求道と識れッ」(デミトリアス)
注:他の国から帰ってきた際、戦利品を持ってかえってきながら
それらを焼き捨てさせる。徒手格闘兵団(パンクラトス・レギオン)衛帝隊
の体調デミトリアス。
ザファルと同様、過去を思い起こし、酔うなどは愚行であると考えている。
ザファルは感傷を戒め、デミトリアスは勝利に酔うことを戒める。
この2人の明暗を分けるエピソードと言える。
・「最初から強い地位に守られている人間には
生き残るための苦しい鍛錬なんか必要ないもんな...」
「暴力は遊び道具。金で買える玩具と同じなんだ!」(セスタス)
注:徒手格闘兵団訓練校に一時的に雇われたセスタスたち、
ついてみれば貴族の子息(不良生徒)の殴り相手として呼ばれたのだった。
拳闘の練習(スパーリング)の形はとっているものの、暗黙の了解で
反撃してはいけない。とザファルに諭されたセスタスが、生徒に殴られながら
心の中でつぶやいたセリフ。
ちなみにこの後デミトリアスが現場に現れ、練習ではなく真剣勝負にしてしまう。
そのおかげでセスタスは反撃が可能となり不良生徒どもを叩きのめす。というオチ
・「こんな時だけ友達か、虫のいい連中だ...」
「傷ついた仲間をかばって、セスタスはたった一人で闘っているのか...」
「身分に甘え、誇りを忘れ、他人に頼る、こいつらとは大違いだ」
「断じてこいつらの為なんかじゃない。それでは動機が不純すぎる」
「誰にも乞われず、誰からも強いられることもなく、
僕は自分の意志だけで、君の前に立とうセスタス」(ルスカ)
注:徒手格闘兵団訓練校での真剣試合、5人抜きされそうになった不良生徒は
急ぎルスカをよびだし、5人目として宣言する。
ルスカはあまりにも都合の良い言い分に辟易しながらも、
セスタスに対し、真剣に勝負することで例を尽くすことを決心する。
4巻
・「なんて眩しい、なんて幸福な...別世界」
「届かない世界...」(セスタス)
注:敵と思っていたルスカに素直に前回の試合の反則についてあやまられる。
また、奴隷としての主人、冷血のヴァレンスの娘でありながら、美しくやさしい
ヴァレリア。この二人が結婚するという報告を受け、セスタスが表向き
祝辞を述べながら、心の中でつぶやいたセリフ。
人間としてのルスカの潔さ、またヴァレリアという幸せな結婚相手をみつけた
ルスカに引き換え、今の自分は奴隷であり、足かせをしている状態であることに
気づいてしまったセスタスの、悲しいまでの本音。
周りの人間の幸せと自分の不幸な状況を照らし合わせてしまったときの
絶望的な落胆を表している。
・「自分を責めるのはもうよせ。」
「あの子のために闘ったのはお前だけだ」
「勇気を奮い、よくぞ一人で挑んだ!」
「黙って見過ごす、楽で安易な道を敢えて選ばなかったお前に罪はない」
「悔しければ強くなれ、セスタス。」
「いつかせめて...大事な誰かを護ってやれるぐらいにな」(ザファル)
注:ヴァレンスの過酷な扱いに、ついに奴隷たちは反乱を起こす。
しかも、やさしかったヴァレリアを人質にとって。
セスタスはこの反乱の計画を事前に知っておきながら、食い止めることも
ヴァレリアを救うこともできなかった。
後悔し続けるセスタスにザファル師匠がかけた言葉。
・「僕は...一生拳奴を憎み続けるだろう」
「この先もう君と逢わないことを祈るよ」
「もし今度逢う時は、間違いなく僕は君の敵だ!」(ルスカ)
注:拳奴の反乱により、妻となるはずだったヴァレリアを殺されたルスカのセリフ。
ルスカはわれを失い、直接の仇でない、反乱の尻馬に乗っただけの少年拳奴に対して
復讐のために壮絶な攻撃をお見舞いする。周りの人間に止められ、しばらくして
落ち着いた後、帰り際にセスタスに言った一言がこれ。
セスタスは、今までルスカが友人であったこと。その友人を失った事に気づく。
・「いいかっ、どんなことをしたっていい。どんな汚い手を使ってでも...」
「生き残ってくれよ」
「たとえ周りが何と言おうと、俺たちだけは味方だぞ」
「何もできないけど、何もしてやれないけれど
お前の味方だってこと...忘れないでくれよ」(ミゲル)
注:ルスカの暴走によって、拳奴として闘えない体になった少年拳奴たち。
彼らと生き別れになることになったセスタスとの別れ際の少年拳奴代表の
ミゲルの言葉。
過酷な環境を生き延び、分かれることになったにせよ、心の中で
セスタスを応援し続けることを誓って言うセリフ。
ぶつかり合うこともあったものの、最後に別れのつらさを感じるということは
仲間の絆を取り戻した証拠である。とセスタスは前向きに受け取る。
5巻
・「ルスカよ、お前の失意は当然だ。」
「さぞつらかろうが...自分の脚で立ち上がるしかないのだぞ」
「忘れろとはいわぬ...乗り越えてすすむのだ」(ディノデイモス)
恋人であるヴァレリアを失ったルスカに師匠がかけた言葉。
よく、「忘れなさい、時間が解決してくれる」という類の慰めは聞くが
その一歩先を行くセリフ
・「何の為に生きるか...言い換えるならそれは、限りある己の命を
何の為に使うかということ。すなわち使命です。」
「使命とは誰もが一生を通じて、己と向き合い、問い続けて確認すべき
生涯の課題なのだと私は教わりました」
「迷い、悩む中で真理は見えてくるものです。まして貴女様はまだ
お若い身なのですから」
「答えはきっと人と同じ数だけあるのでしょう。確信を得られず
偉業に届かずとも、通った道が個々の解答なのです。」
「恥ずかしながら、未だ私にあるのはせいぜい、己の才覚で
かろうじて身を立てている自負だけですわ」(ロクサーネ)
注:ネロの后、オクタヴィアが自分の存在価値が、血統だけなのではないか?
という疑問を持ち、それが発展して、「人は何のために生きているのか?」
という疑問になった。それを宮廷の衛士として身を立てている、女の
ロクサーネにぶつけたときの、ロクサーネが行った解答。
一般的に非常に難しい類の質問である。
・「犬なんかじゃないぞ。オレは拳闘士だ」(セスタス)
ネロにお金で買い上げられ、自由を奪われたセスタス。
もう闘わなくてよい立場になったにもかかわらず、
セスタスは、ネロが勧めるお酒ものまず、トレーニングをやめようとしない。
ネロはなぜセスタスがそのようなことをし、自分になつこうとしないのか
理解できない。そのため、かんしゃくをおこし、打ち据えてしまう。
その際、感情に任せて「お前なんか、余が拾って飼ってやる、犬なんだぞ」といってしまう。
それに対しセスタスが反発して言った言葉。
結局セスタスは自分の魂まで売っていないという事が
ネロには理解できていない。
・「自分の力で全ての鎖を断ち切りたいです」(セスタス)
ネロの母親アグリッピーナが、セスタスに「望みは何か?」
と質問した際の、セスタスの解答。
ネロに気に入られ、助けられることにより、楽になるのではなく
自分の力で自由を勝ち取りたい、という意思表示。
この要求は受け入れられ、セスタスはネロの知らないうちに
別のところに拳奴として払い下げられる。
ドライゼン「不憫な子だな。茨の道しか知らぬとは」
ロクサーネ「師匠(ザファル)を尊敬するあまり、他の道がみえないのよ」
・「卑しい奴隷にだって、矜持ぐらいあるものよ」
「主人としての度量も示さず、過激な言動で拒絶したんだろう?」
「それがお前の弱さなのよ」
「あの子を逃がさぬよう、閉じ込めたつもりだろうけどねぇ
自分の殻に閉じこもって逃げているのはおまえの方よ」
「人心を掌握するどころか、真意を知る勇気さえもてないから鎖で束縛する。
傷つきたくない、わが身かわいさに相手を傷つけるしかないのよ。」(アグリッピーナ)
ネロが奴隷として買い取ったセスタスを、逃がしたあと、アグリッピーナが
ネロに対してはっぱをかける意味で言ったセリフ。
この辺の言葉はかなり深く、最初読んだときは十分に理解できなかった。
6巻
・「おまえたち、歳はいくつだ、ペドロ...?」
「物心ついて、これまでにどれだけの努力をした?」
「何に挑み、誰に負け、いつどこから落ちこぼれたというのだ?」
「寝言をぬかすなっ。たかが十五・六年生きた程度の小僧ごときが
俺の前で挫折を気取るつもりか?」
「よく聴けガキ共!目を醒ましてしっかり前を見ろ!
挑みもせず諦めるなど俺が許さん」
「拗ねるな、嫉むな、逃げるな、誤魔化すな」
「今この場で出せる全力を振り絞れ」
「今日現在、たどり着ける己の極点へ登れ」
「他者との競争は常にその先にあるのだ!」
「いいかっ、ここが出発点だ!」
「ここからどう動くかで将来が決まる、考えろ」
「時間だけは全ての人間に平等なのだ」
「十年後、泣くも笑うも、お前たちの今後の努力次第だぞ」
「俺が必ず強くしてやる。」
「確約しよう。向上心を捨てず、前へ進む奴を決して見捨てたりはしない。」(ザファル)
注:俺が、ザファル師匠の言葉の中で一番好きなセリフ
セスタスとザファルは新しい環境に移り、ザファルには弟子として
セスタス以外にもペドロ、エルナンド、ゲティという3人が割り当てられた。
これらの3人はオチこぼれ組であり、この3人を鍛え上げられなければ、
ザファルも役立たずとして、団長ドリスコに切り捨てられてしまう。
早速練習を開始したものの、ランニングだけでへばっている3人組。
この中のペドロが自分たちを称してオチこぼれとザファルに
皮肉を吐いた時に、ザファルが一喝して言ったセリフ。
・「おまえには、俺の用意する訓練で我慢してもらうのだからな」(ザファル)
昼飯時に、他の拳奴に対して給仕としてはたらくゲティ。
ゲティの地位はドリスコ団の中でもきわめて低く、奴隷の中の奴隷といった立場であった。
いつまでも練習に来ず、他の奴隷に使われているゲティを連れ戻しにきた
ザファル師匠は周りの拳奴と喧嘩腰のやり取りをし、ゲティを連れ去ろうとする。
険悪な雰囲気を感じたゲティは、「いいよ先生、俺が我慢すれば...」といい、
その場を丸く治めようとするのだが...。それに対して、ザファル先生が言ったセリフ。
つまり、無駄なことで時間を潰すな、という以上に俺の訓練に耐える気力を
残しておけ。ということのようである。
・「お前の事情など俺は知らん。まして手本の為に闘った覚えもない」
「勝ってにあこがれられて、勝手に失望されただけの事...だからそれがどうした?」
「お前も拳奴ならわかるだろう。他人の感傷につき合えるゆとりなど無いんだ」
「俺は俺自身の為に精一杯闘い抜き、死力を尽くした」
「力及ばず夢破れて、不自由な身体だけが残ったが、悔いは無い!」(ザファル)
注:全盛期のザファルを知る、ドリスコ団の拳奴ラドック。
ラドックの希望では、ザファルは連勝をかさね。無敗のままとっくに
自由を得ているはずであった。
なぜかひざを痛め、今でも拳奴の師匠として奴隷のままのザファルに対し
ラドックは非難の意味を込めてザファルに詰め寄る。
そのときのザファルの切り替えしたセリフ。
お前の事情で俺を非難するな。とのこと。
だが、悔いはない、と語る時のザファルの顔には本当に悔いの無い、笑みが浮かんでいた。
それを聴かされたラドックは「俺の言い分なんざ、しょせんガキの泣き言か」と納得する。
・「腹黒い親がいたものだ。発想もやり口も薄汚い」
「言動全てに営利目的の裏があるのは、巡業師として必要不可欠な
処世術なのだとしても、義憤の情を禁じえぬ!」
「価値低しと査定するやこの処遇だ。こんな男の下で4人もの弟子を
無事育成できるのか俺は?」(ザファル)
注:カプアでの巡業時、まだ訓練をろくにつんでいない3人組を黒猿との試合に出場させるドリスコ
当然3人組は何もできず、一方的にたたき伏せられてしまう。
場内が不評になったため、すでに一戦を終えたはずのセスタスをもう一度試合させろというドリスコ どうやら、セスタスの売り出しのために黒猿と試合させ、勝たせたかった模様。
しかし黒猿がどのような戦い方をするかを見るだけの目的で出場させられた3人組の
事を考えるとザファルはドリスコに対して納得がいかない。
3人組を当て馬にしたことに対して、「(セスタスに対する)俺の親心」といってのけた
ドリスコに対する、ザファルの心の中のセリフ。
7巻
・「おまえは反復練習の意味を履き違えている!」
「目的は何だ?正しい打法を身につける事だろう。」
「だがおまえは百という回数を追う事に専念し、手段が目的化してしまった」
「それでは数をこなすうち、姿勢を崩してしまったのは至極当然だな」
「志の甘さが目的と手段をすり替えてしまうのだ。」
「愚か者が陥り易い落とし穴だぞ。気をつけろ」(ザファル)
注:正しい打法を身につけるため、百回たたけ。という指示をもらったペドロ
しかし、百回たたくだけに終始してしまい。正しい打法が身についていない。
それをザファル師匠が注意したときのセリフ。
このセリフ、身につまされる人は多いはず。(おれもそう)
・「鍛錬とはな、セスタス。己の弱みを暴き続ける作業でもあるという事だ」
「反省と克服を幾度も繰り返し、隙無く刃を研いだ者だけが勝負に生き残れるのだ」
「心身ともに痛みを伴う苦行だが、真の成長を望むなら避けられん」(ザファル)
注:セスタスの成長を願い、次々と難題を課すザファル。
セスタスはそれに疲れ、やや反抗的になっている。
それを察したザファルのセリフ。
これもかなり耳の痛いセリフである。
・「俺はまだ諦めた訳じゃねえし、青臭い同情を見舞って貰う程ぶっ壊れてもいねえんだよ」
「覚えておきな。勝者が敗者にかけてやる言葉なんてものは無いんだ」
「敵の胸中を察してやれるなら...何にも言うな」
「最後に一つ。前進しろセスタス。それが勝者の務めだぜ。倒した敵への礼儀だ」(クァルダン)
注:セスタスとの試合で負け、自由になることのできなかった拳奴クァルダン。
試合の後、セスタスがクァルダンを慰めようとしたことに対して、クァルダンが
半分怒りながら言ったセリフ。
なお、最後のセリフだけはいつものやさしいクァルダンに戻っていた。
以下つづく
技来静也 拳闘暗黒伝セスタス 11
2006年7月8日 今日のコミック
ISBN:459214371X コミック 技来 静也 白泉社 2005/09/29 ¥530
2000年ほど前、ローマでの物語
セスタスは拳奴。
拳奴とは競技場で殴り合いを行う奴隷のこと。
最初のセスタスの所有者は酷薄な人間です。
拳奴養成所で何人も拳奴および拳奴の見習い(子供の拳奴)
を育てる傍ら、試合に負けた拳奴は殺してしまいます。
死にたくなければ、試合に勝てというプレッシャーです。
100勝したら、自由になることができます。
(つまり、無敗のまま、100連勝しないと死にます)
セスタスはまだ子供ですが、競技場で戦う場合、
容赦なく、大人との試合が組まれます。
普通の鍛え方をしていたら、大人と子供では勝てないどころか
試合にすらならないでしょう。
そこで、主人公セスタスが大人相手に勝ち続けるための方法が必要になります。
それは、セスタスの師匠、ザファルのもつ「現代のボクシング理論」です。
古代ローマの時代、拳闘のスタイルは、フットワークも何もなく、ベタ足でしっかりとたち、防御もおろそかなまま、
力の限り殴りあうというシンプルなスタイルでした。
ザファル師匠はフットワークや防御のテクニックをセスタスに練習させます。
体の小さなセスタスはテクニックとスピードで辛くも大人との試合に
勝利し続けます。
そのボクシング理論を考えたのはだれ?という疑問がわきますが
なんか、それもそのうちに物語内で語られそうです。
この漫画の見所はいくつかあります。
・体の小さな拳奴であるセスタスがどうやって強敵に勝つのかという
「柔よく剛を制す」的な展開への期待
・物語中に出てくるライバルの親子(拳闘ではなく、パンクラティオンで戦う)
に勝てるのか?(ボクシングはその他の格闘技に勝てるのか?)という興味
・ローマの歴史をなぞっているらしく、勉強になる。
・師匠の言葉に含蓄があり、熱い。
師匠の言葉は一見の価値ありです。
カイジにでてくる、大人が話す、「現実の残酷さに目覚めさせる」ような
セリフとは違い、あくまでも前向きな、熱い言葉で弟子を薫陶しつづけます。
師匠の叱咤激励を聞いていると、修行をしなければいけない気分になります。
前向きにならなければならないことが理解できているのに
前向きな気分になれないときに、読むとよいでしょう。
同じ雑誌のベルセルク、ホーリーランドと同じくらいすきなのですが、
ドラマ化、アニメ化の話は聞きません。
なお、技来先生はペン奴というあだ名が2ちゃんでつけられています。
詳細は説明しませんが
2000年ほど前、ローマでの物語
セスタスは拳奴。
拳奴とは競技場で殴り合いを行う奴隷のこと。
最初のセスタスの所有者は酷薄な人間です。
拳奴養成所で何人も拳奴および拳奴の見習い(子供の拳奴)
を育てる傍ら、試合に負けた拳奴は殺してしまいます。
死にたくなければ、試合に勝てというプレッシャーです。
100勝したら、自由になることができます。
(つまり、無敗のまま、100連勝しないと死にます)
セスタスはまだ子供ですが、競技場で戦う場合、
容赦なく、大人との試合が組まれます。
普通の鍛え方をしていたら、大人と子供では勝てないどころか
試合にすらならないでしょう。
そこで、主人公セスタスが大人相手に勝ち続けるための方法が必要になります。
それは、セスタスの師匠、ザファルのもつ「現代のボクシング理論」です。
古代ローマの時代、拳闘のスタイルは、フットワークも何もなく、ベタ足でしっかりとたち、防御もおろそかなまま、
力の限り殴りあうというシンプルなスタイルでした。
ザファル師匠はフットワークや防御のテクニックをセスタスに練習させます。
体の小さなセスタスはテクニックとスピードで辛くも大人との試合に
勝利し続けます。
そのボクシング理論を考えたのはだれ?という疑問がわきますが
なんか、それもそのうちに物語内で語られそうです。
この漫画の見所はいくつかあります。
・体の小さな拳奴であるセスタスがどうやって強敵に勝つのかという
「柔よく剛を制す」的な展開への期待
・物語中に出てくるライバルの親子(拳闘ではなく、パンクラティオンで戦う)
に勝てるのか?(ボクシングはその他の格闘技に勝てるのか?)という興味
・ローマの歴史をなぞっているらしく、勉強になる。
・師匠の言葉に含蓄があり、熱い。
師匠の言葉は一見の価値ありです。
カイジにでてくる、大人が話す、「現実の残酷さに目覚めさせる」ような
セリフとは違い、あくまでも前向きな、熱い言葉で弟子を薫陶しつづけます。
師匠の叱咤激励を聞いていると、修行をしなければいけない気分になります。
前向きにならなければならないことが理解できているのに
前向きな気分になれないときに、読むとよいでしょう。
同じ雑誌のベルセルク、ホーリーランドと同じくらいすきなのですが、
ドラマ化、アニメ化の話は聞きません。
なお、技来先生はペン奴というあだ名が2ちゃんでつけられています。
詳細は説明しませんが
07月07日付 朝日新聞の報道「「全員無罪」父ぼうぜん、泣き崩れる母 砂浜陥没事故」へのコメント:
何年か前にあった事故の裁判
http://www.asahi.com/national/update/0707/OSK200607070090.html
兵庫県明石市の人工浜陥没事故で女の子が死んだ。
いたたまれない事件である。
その責任をめぐる裁判の判決が「全員無罪」だそうな。
当然ながら遺族は「納得いかない」
という立場で主張します。
お父さんのセリフ
「砂浜を管理する立場にあった被告らに責任がないのなら、
手をつないでいなかった私が悪いというのだろうか」
正直、微妙な問題だとおもう。
最近この手の裁判「誰かの事故死を誰の責任にするか」というのがよくある。
肉親を失った遺族としては事故現場の管理者に
責任を負わせずには腹が収まらないだろう。
しかし、本当に事故現場の管理者はそこまでする義務があったのか?
と考えると、個人的にはそうは思わない。
セリフ1:「この世に100%安全な場所などない。作ることもできない。」
このセリフは、管理者の都合の良い、言い訳に聞こえるでしょうか?
(ちなみにこのセリフは管理者のものではなく、私の意見です)
以下、少し思考実験をしてみよう。
以下のセリフも完全に私の想像であり、それ以上のものではありません。
とりあえず、この事件での管理者側の過失うんぬんではなく
夫婦間で、責任の有無について話し合います。
議題は「責任はお父さんにあるのか、否か?」となりました。
少なくとも、子供のせいにはできません。
お母さん:「なんで、娘の手をつないでいなかったのよ!」
お父さん:「娘が勝手に動きたがったんだ、仕方ないだろ」
お母さん:「手を離したら離したで、何で見ていなかったのよ!!」
お父さん:「俺だって考え事してたんだよ、ずっと見てろっていわれても現実にはむりだよ。」
(この辺まではお父さんの言い訳も、説得力を持っています)
お母さん:「目を離すなら、どうして100%安全なところに、娘を連れて行かなかったのよ。!!!」
お父さん:「危ないなんて知らなかったよ。俺が確認しなきゃいけなかったのか?」
お母さん:「100%安全であることを確認しないうちに、娘の手をはなしたのね。しかも、その後の安全のための監視も怠ったのね!!!」
お父さん:「...」
どうでしょう、私の勝手な想像ですが、このように詰め寄られたら、
お父さん、分が悪くないでしょうか?
最後のお母さんセリフは、ちょっとアメリカの弁護士風にしてしまいました。
アメリカのやり手弁護士だったら、
100%安全を確認せずに子供の手をはなす父親が悪い。
といいそうです。
このときお父さんが上のセリフ1を言ってみたらどうでしょう。
お父さん:「この世に100%安全な場所などない。作ることもできない。」
このお父さんのセリフは、言い逃れでしょうか?それとも現実的な回答でしょうか?
私は現実的だと思います。
むしろ、お母さんの詰め寄り方のほうが、言いがかり的です。
(何度も言いますが、これらのセリフは私の創造です。)
それでも、「管理者側が悪い」という選択肢を奪った場合、
責任はお父さんにあるのか、それとも誰も悪くないのかを
議論した場合、お父さんに責任があるという結論にも
なりうることがわかりました。
ただ、もしそのように結論付けられた場合、
お父さんとしては、「自分に責任はなく、不可抗力だ」
と主張したいところでしょう。
ただ、「目を離した」という事実により、
お父さんの責任は0か?といわれたら微妙です。
お母さんを遺族側に置き換え、
お父さんを管理者側に置き換えた場合、
おそらく同様のやり取りになるでしょう。
付け加えるとすれば
管理者:「100%の安全を保障しなければならないほどの給料をもらっていません。」
という回答になるでしょう。
管理者としては、給料分以上の仕事をする義務はありません。
100%の保障とは高価な対価が必要です。
それでも実現できるかどうか...
そこを忘れてはいけません。
それが払えないなら、自分でそのような事態にならない
努力をするしかありません。
つまり、お父さんの質問
「手をつないでいなかった私が悪いというのだろうか」
にたいする答えは、「冷たいかもしれませんが、そのとおりです。」
というのが、私の感想です。
私もアメリカの弁護士みたいです。
###
ただ、お父さんとしては、娘の死の責任が自分にある。という結論は耐え難いものがあると思われます。
これが自分であった場合を想像するだけで、やりきれない、どうしようもない気持ちになります。
それに耐えることができないから、外側に悪者を求めてしまうのでしょう。
しかし今回の事件に、悪者はいないという結論になりました。
お父さんはつらいかもしれませんが、
その事実を真摯に受け止めるしかないでしょう。
###
そんなお父さんに、拳闘暗黒伝セスタスにて
恋人を失った青年ルスカに対する師匠のセリフを送ります。
「さぞつらかろうが、自分の脚で立ち上がるしかないのだぞ」
「忘れろとはいわぬ...乗り越えて進むのだ」
話は変わりますが、セスタスのセリフは含蓄のあるものが多いです。
ちなみにエッダはモリモリ食いすぎです。
何年か前にあった事故の裁判
http://www.asahi.com/national/update/0707/OSK200607070090.html
兵庫県明石市の人工浜陥没事故で女の子が死んだ。
いたたまれない事件である。
その責任をめぐる裁判の判決が「全員無罪」だそうな。
当然ながら遺族は「納得いかない」
という立場で主張します。
お父さんのセリフ
「砂浜を管理する立場にあった被告らに責任がないのなら、
手をつないでいなかった私が悪いというのだろうか」
正直、微妙な問題だとおもう。
最近この手の裁判「誰かの事故死を誰の責任にするか」というのがよくある。
肉親を失った遺族としては事故現場の管理者に
責任を負わせずには腹が収まらないだろう。
しかし、本当に事故現場の管理者はそこまでする義務があったのか?
と考えると、個人的にはそうは思わない。
セリフ1:「この世に100%安全な場所などない。作ることもできない。」
このセリフは、管理者の都合の良い、言い訳に聞こえるでしょうか?
(ちなみにこのセリフは管理者のものではなく、私の意見です)
以下、少し思考実験をしてみよう。
以下のセリフも完全に私の想像であり、それ以上のものではありません。
とりあえず、この事件での管理者側の過失うんぬんではなく
夫婦間で、責任の有無について話し合います。
議題は「責任はお父さんにあるのか、否か?」となりました。
少なくとも、子供のせいにはできません。
お母さん:「なんで、娘の手をつないでいなかったのよ!」
お父さん:「娘が勝手に動きたがったんだ、仕方ないだろ」
お母さん:「手を離したら離したで、何で見ていなかったのよ!!」
お父さん:「俺だって考え事してたんだよ、ずっと見てろっていわれても現実にはむりだよ。」
(この辺まではお父さんの言い訳も、説得力を持っています)
お母さん:「目を離すなら、どうして100%安全なところに、娘を連れて行かなかったのよ。!!!」
お父さん:「危ないなんて知らなかったよ。俺が確認しなきゃいけなかったのか?」
お母さん:「100%安全であることを確認しないうちに、娘の手をはなしたのね。しかも、その後の安全のための監視も怠ったのね!!!」
お父さん:「...」
どうでしょう、私の勝手な想像ですが、このように詰め寄られたら、
お父さん、分が悪くないでしょうか?
最後のお母さんセリフは、ちょっとアメリカの弁護士風にしてしまいました。
アメリカのやり手弁護士だったら、
100%安全を確認せずに子供の手をはなす父親が悪い。
といいそうです。
このときお父さんが上のセリフ1を言ってみたらどうでしょう。
お父さん:「この世に100%安全な場所などない。作ることもできない。」
このお父さんのセリフは、言い逃れでしょうか?それとも現実的な回答でしょうか?
私は現実的だと思います。
むしろ、お母さんの詰め寄り方のほうが、言いがかり的です。
(何度も言いますが、これらのセリフは私の創造です。)
それでも、「管理者側が悪い」という選択肢を奪った場合、
責任はお父さんにあるのか、それとも誰も悪くないのかを
議論した場合、お父さんに責任があるという結論にも
なりうることがわかりました。
ただ、もしそのように結論付けられた場合、
お父さんとしては、「自分に責任はなく、不可抗力だ」
と主張したいところでしょう。
ただ、「目を離した」という事実により、
お父さんの責任は0か?といわれたら微妙です。
お母さんを遺族側に置き換え、
お父さんを管理者側に置き換えた場合、
おそらく同様のやり取りになるでしょう。
付け加えるとすれば
管理者:「100%の安全を保障しなければならないほどの給料をもらっていません。」
という回答になるでしょう。
管理者としては、給料分以上の仕事をする義務はありません。
100%の保障とは高価な対価が必要です。
それでも実現できるかどうか...
そこを忘れてはいけません。
それが払えないなら、自分でそのような事態にならない
努力をするしかありません。
つまり、お父さんの質問
「手をつないでいなかった私が悪いというのだろうか」
にたいする答えは、「冷たいかもしれませんが、そのとおりです。」
というのが、私の感想です。
私もアメリカの弁護士みたいです。
###
ただ、お父さんとしては、娘の死の責任が自分にある。という結論は耐え難いものがあると思われます。
これが自分であった場合を想像するだけで、やりきれない、どうしようもない気持ちになります。
それに耐えることができないから、外側に悪者を求めてしまうのでしょう。
しかし今回の事件に、悪者はいないという結論になりました。
お父さんはつらいかもしれませんが、
その事実を真摯に受け止めるしかないでしょう。
###
そんなお父さんに、拳闘暗黒伝セスタスにて
恋人を失った青年ルスカに対する師匠のセリフを送ります。
「さぞつらかろうが、自分の脚で立ち上がるしかないのだぞ」
「忘れろとはいわぬ...乗り越えて進むのだ」
話は変わりますが、セスタスのセリフは含蓄のあるものが多いです。
ちなみにエッダはモリモリ食いすぎです。